読書録

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その仕事でいいのかい?

その仕事でいいのかい? (T's BUSINESS DESIGN)

その仕事でいいのかい? (T's BUSINESS DESIGN)

  • 作者: クリス・ギレボー,Chris Guillebeau,甲田裕子
  • 出版社/メーカー: TAC出版
  • 発売日: 2017/09/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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 理想的で最高の仕事を構成する要素として繰り返し登場するのが、「楽しさ・お金・フロー体験」p33という公式で、このうちフロー体験とは、自分独自のスキルを最大限活用できるということだ。p39には三つの円で重なりグラフが描かれ、3つがすべてそろうところが理想だと紹介している。
 そして本書では、その仕事を見つける心構えや具体的な方法について、各章ごとにまとめをつけながらわかりやすく説明してくれている。出版社のサイトに目次も掲載されているが、この出版社をあまり知らないと思ったが、この読書録に一冊だけ読んでいた。
⇒『人に心を開いてもらいたい時、私が必ずやること、やらないこと。』久本雅美
http://d.hatena.ne.jp/MrBooPapa/mobile?date=20161128


発刊したTAC出版のサイトに目次あり⇒ https://bookstore.tac-school.co.jp/book/detail/07149/


 第4章は自由になるための脱出術として、ハードやソフトでスキルアップすることを説いているが、今後の能力を高める上でも参考になり、また不得意なところなのでメモしておく。p86〜89
1)書く力と話す力を伸ばす:書くことと話すことのどちらにも共通するポイントは、説得力を持たせ、おもしろくし、自信を持ち、他人を味方につけること
2)交渉力を身につける
3)最後まで成し遂げる力と、継続する力を磨く
4)便利なテクノロジーを楽に使いこなせるようになる:これからの社会で成功するのは、生活の質や生産性を高めるためのテクノロジーを使いこなすスキルを持った人々


 また、プロジェクトを生み出す方法として、
◇これまでに他人のために解決した問題を5つ書き出すp112ことが紹介されているが、投資家として有名なウォーレン・バフェットも成功するモデルとして「人生の5つの目標」に絞ることp133を友人に話したという(伝聞調で書かれているのが気にはなるが・・・)、やり方としては、まず人生でやりたいことを25個リストアップし、次によく考えてリストからトップ5を選んで丸で囲い、選ばなかった20項目は忘れ、上位5つに関連することだけに専念するとしている。


 さらに心構えとして、定職があっても最後は自分で責任を引き受けないといけないということからは、実質的には自営業であり、「常にスキルを磨き、周囲に目を光らせることが重要」p204ということを説いている。


 あと間違いがちな選択として、「金鉱まであと3フィート」というあきらめずに掘り続けることが大切という考え方があるp222が、著者は、今までどれだけ投資したかという埋没費用については、問題にならず、
1)現在その仕事は利益を生み出しているか、2)今でもそれは楽しいか、の二つの基本的な問題について検討すればいいとするp224。


 訳者があとがきで記していることが、よくまとまっているので以下に概要を引用⇒
◇クリスの考えを要約すればとして、「自分は何をしたいのかが最初からわかっている人はほとんどいないが、自分が本当に望むことを知って賢く努力し続ければ、必ず理想の仕事が見つかる」p257とのこと。
◇そして行動指針として3点のみふれ、冒頭に記した理想の仕事に加え、二つ目に「誰でもサイド・ハッスル(副業)に取り組むべき、最後に「人の役に立つ」必要性で仕事に充足感や誇りを感じる一助になり、ひいては幸福な人生につながるという大きな意味を持つと記している。


 この読書録を書き始めた時に、ちょうど朝ドラ「わろてんか」の最終回が放送されていたが、吉本新喜劇のような雰囲気で、ヒロインと夫がお笑いを始めたいと寄席を購入し、芸人を集めていくという、総集編を見ているような斬新な終わり方で、途中で中だるみしたところが多々あったが、この回についてはとても面白かった。
 それこそ朝ドラでは、親の仕事を継ぐことではなく、お笑いをビジネスにという、自分のやりたいこと、得意なこと、楽しめることを仕事にして伸ばしていったことが描かれていたように思う。改めて自分の取り組んでいる仕事についても、考えてみたいものだ。

 

{2018/3/18-25了、記入は3/31土}