- 作者: 中村禎
- 出版社/メーカー: 宣伝会議
- 発売日: 2017/02/28
- メディア: Kindle版
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伝え方が9割を読んだあとだけに、共通点であり重要なこととしては、「必要なのは想像力です」(p33)、「(ネットで拡散されるコピーで特性に合わせて選べばいいが)大事なのは、その共通点である人の気持ちをどこまで思い至れるか、です」(p288)「伝える相手のことをどれだけ思い至れるか、その想像力をいかに鍛えるか」が大事(p315)と繰り返し書いていることかと思う。
著者の座右の銘も素敵だ↓
「自分がされたらイヤなことを人にしない。自分がされたらうれしいと思うことを、してみる」
挿入されている著者のコラムで、養成講座から営業で入り、サン・アド転職で仲畑チーム、電通へ移籍という経歴の背景にどんな思いがあって何があったのか、挫折も含めて人柄にも触れることができ、好感がもてました。とりわけサン・アド転職で、本著の出版社である宣伝会議の養成講座のことをさらっと触れながら、「講師に肩身の狭い思いをさせないようにしたい」が、仲畑さんの目にとまったというところは、本気度でなく心に引っ掛かるかというエピソードとして納得した。
発刊した宣伝会議のサイト⇒ https://www.sendenkaigi.com/copy_shikou/
いくつか参考にしたいポイントを引用して以下に。
◇ビッグデータを日本語に訳す・・・「大量の履歴」がしっくり。日本語で共有し誤差をさけるp135
◇頭で考えないで手を止めないで書き進めるうちに、ポロっと、無意識の中にあった言葉が出てくるp167
◇書く時はプロの目で、見る時は消費者の目で、選ぶ時は右目(個人的)と左目(客観的)の両目で選ぶp201
◇池上彰さんの『伝える力』はコピーライターの教科書にしてもいいと思うくらいp295
← 読書録には『伝える力2』 http://d.hatena.ne.jp/MrBooPapa/mobile?date=20130404
◇女子中学生が泣いたというコピー「新しく、なりたくて、なりたくて、なりました。新しいとらばーゆ」
←このエピソードでうるっときてしまいました
◇「頑張れ」ではなく「チカラを出せ」(韓国語には頑張れがなく、ヒム・ネー)p306
とても勉強になる。チカラを出していきたいモノです。
{2017/9/15-16読了、記入は18月祝}