読書録

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女性官僚という生き方

女性官僚という生き方

女性官僚という生き方

 朝ドラ「あさが来た」では、幕末から明治にかけ激動の時代に、炭坑、銀行、生保、女子大の設立にかかわっていった広岡浅子さんをモデルにした女性の生き方が描かれていたが、いまでもまだ「女性活躍推進」が大きなテーマになるなどさまざまな課題がある。

 ある意味、社会との関わりで先進的に取り組んできたのが、本著に登場する“女性官僚”の方々なのかもしれない。


発行した岩波書店のサイト(個別は検索で、短い概要のみ)⇒ http://www.iwanami.co.jp/

ネットストア「honto」のブックレビュー⇒ http://honto.jp/netstore/pd-review_0627546264.html


 ↑のブックレビューでも紹介されているように、前厚労次官・村木厚子氏が語った官僚の仕事の本質は「公務員の仕事は翻訳=国民の意見やニーズ、希望を政策に落とし込む翻訳の仕事p16」ということと、出世の醍醐味について「出世と言うものは階段を上るというもの。遠く広く見渡せるようになること…責任と権限が出来て自分が意思決定に関わることが可能になり、やりたいことができるというパスポートが手に入るp26」というようなもの」については、備忘録として置いておきたい部分。

 また、本著の「おわりに」で登場する内閣人事局審議官の定塚(じょうづか)由美子氏の言葉で、公務員の仕事の魅力は「人の役にたつのを実感できるのがすごく幸せp43」というのは、先に読んだ経営者ほかの言葉とも通じるところがある。
 また、女性管理職が増えることのメリットについて定塚氏はp184〜186
1)女性を含めた多様な人材の自由な発想による新しい商品やサービスなどのイノベーションが、経営にプラスになる
2)職場組織全体の効率アップ
3)社会に多様性と活力を生む 
の3つをあげ、最後に国家公務員の仕事の魅力を強く訴えている。本著は、仕事がきつくて給与面でも民間より厳しいと言われる国家公務員について、人材確保に向けた取り組みの一環という面があるのかも知れない。


 このほか、
・「二四時間闘う」という価値観を変えることの重要性(P114)
・2015年の霞が関職員アンケートで395人から回答があり、意識が変わった60%、実際には変わらない55%(p169)
・効率をあげるワークルールとして、作業着手前に相談、集中すべき作業は図書館かテレワークで、打つ合わせはなるべくまとめて目標時間を決め最短(p177)などをメモで残す。


{3/27_4/2読了、記入は4/3}