読書録

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[生き方]厳しい時代を生きぬく力

きびしい時代を生きぬく力 (岩波ブックレット)

きびしい時代を生きぬく力 (岩波ブックレット)

勝間和代さんvs香山リカさんの対比が言われるが、やはりどちらかというと、香山さん的な生き方のほうが、いいような気がする。自分を信じて、当たり前の感覚で、自己否定に陥ることなく、どっかりと腰をすえて考える方がいい。

江川紹子さんは、このブックレットの中では、無罪になった厚労省村木厚子さんと、アフガンから解放された常岡浩介さんの二人をとりあげ、極限状況の中で生き続ける強さに迫る。共通点は小見出しで5つ。
1.楽しみを見つける
2.無理に勝とうとしない
3.強いプロ意識
4.自分を見る客観的な視点を見失わない
5.人間関係をつくっていく力

最後に二人の対談:生きる意味〜人間として尊重される社会をめざして、というタイトルで趣旨を物語ってる。香山さんが指摘する「努力病」「向上病」という成果をあげるという考え方は、組織においては数値目標とその達成による評価が求められ続けている。そうすると、休むことや立ち止まることが悪いことになってしまい個人として悩むというのは、当然のことのように思う。あらゆることは無駄は削減して効率良くやるということになって、人としての生き方が失われていく・・チャップリンのモダンタイムスは、今、心のなかでさらに広がっているということか。

{〜11/13読了、同日記入}