- 作者: 谷村志穂
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/11/27
- メディア: 文庫
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主人公の女医・百田滴(ももた・しずく)さんの強さと、主夫に徹していた良介さんの優しさが胸にしみる。読みながら圧倒され、感極まるところがあった。
ほぼ同世代の作家で、何かを以前に読んでいると思うのだけど、思い出せない。
妻と夫のメールのやりとりなど、自分のところにも引きつけて考えてしまう。
ミヒャエル・エンデの「モモ」の引用や、奄美の鶏飯などは懐かしさを覚えた。
この本を読んだあと、しばらくは、相方に優しくしようかという気持ちにもなる。良い効果あり。
p67:モモは、本当は、時間泥棒から盗まれた時間を人間に返してくれる女の子なのだ・時間どろぼうーー。病気というものは、間違いなく時間どろぼうだ。
p128:年を取ってから・・・。年を取れるなら、何だってする。
p223:今が人生で一番友人たちに支えられていることを痛感する。
{〜11/11読了。記入は13日}