読書録

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ぼんやりの時間

ぼんやりの時間 (岩波新書)

ぼんやりの時間 (岩波新書)

p13:この本の主題は、「ぼんやりすること、休むこと、懶惰(らんだ)であること、閑(ひま)なこと、それらをたのしむことのすばらしさ」を考えるといった、けったいなものになるだろう。
(漢字:懶い→ものうい)

朝日新聞天声人語を担当してきた著者が、この「ぼんやり」の良さを、串田孫一やソローなどの言葉を引用したり、ミヒャエル・エンデの小説モモなどを紹介しながら、論じていく。とても単純な話なのに、これだけ幅広く重層的に、これだけの本にしてしまうというのは、著者の力なのだろう。


日々、仕事や家事に追われる中で、こうしたぼんやりの時間が持てたらと思う。

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