読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

データプレゼンテーションの教科書

ビッグデータの時代とも言われる中、データの見せ方、その前に必要な論理の組み立て方など、図解でわかりやすく解説している。手元に置いておきたい一冊。


出版した日経BP社のサイト(目次もあり)→ http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/237170.html

この本の関連サイトとして→ https://cakes.mu/series/3260


備忘録的にポイントをいくつか引用
◇ゲー・レイノルズ氏「ビジュアル化の手本は床の間 シンプルさが訴求力を高める」p6+「簡素化し、伝えたい内容を明確にする」p9+数字や文字だけでは忘れ、ビジュアル化によって記憶に残る+おすすめは、Table au Software→データを効果的に見せる
◇基本は、証拠(何々がある)、主張(だから何々だ)、保証(なぜなら何々だから)と説明する。p17
◇論理パターンは6つ:一対一、並列、統合、連鎖、対立、比較+組み合わせで結合×連鎖(マッキンゼーの武器)、対立×比較 p18→ビジュアルの12類型(デート誘いを例にわかりやすく説明)
(例)      出会い→幸せ→墓場
空(事実認識)一目ぼれ→気に入った→腹が立つ
雨(状況解釈)好きかも→ずっと好き→嫌いになってきた
傘(行動提案)デートしよう→一緒に暮らそう→別れよう
⇒まとめp23:同じ情報がいろいろなカタチの資料に、カタチは論法で決まる、説得の論法は相手の頭の中にある(受け手による)
◇グラフ作成の基本p33
・大きさの比較:棒グラフ
・内容や割合:円グラフ、帯グラフ
・推移や変化:折れ線グラフ
・分布:散布図
◇データの因果関係を示す条件p37
1)原因は結果よりも時間的に先行していなければならない
2)原因とみなされている現象も、結果とみなされている現象も、共に変化していることが確認できている。
3)原因以外に重要と思われる他の要因が影響していない
◇櫻田潤氏「5つのデザインパターン」p45
1)テーブル型:表の数字や文字をビジュアル化、2〜3の要素を複数の基準で比較
2)リレーション型:ピラミッドやツリー→図解で階層や上下
3)ボリューム型:棒や円グラフ→数値や量の大きさを比較
4)マップ型:地図で地理的特性
5)タイムライン型:時系列に


後半ではさまざまなビジュアルが登場するが、ビッグデータの表示方法として、さまざま形が模索されているのだと知る。その一方で、ナイチンゲールが作った病院の戦傷者の図表が、これまた時代を先取りしているようで、こういう業績もあったのかと驚いた。この読書録で紹介しているように、デザイン関連の本もいくつか読んだが、奥が深い。


{4/14-25読了、記入は26}