2/9(日)にこの読書録にupして以降、団地の管理会社対応で毎週末もバタバタしていて、本を読んで記録する余裕が全くなかったが、さすがに1か月ブランクがあくと続かなく鳴ってしまう恐れがあり、簡易でも仕方ないと思いつつ、備忘録としてメモ。
本書は、「東洋経済オンラインアfワード2018」でジャーナリズム賞を受賞した連載に、大幅に加筆した内容とのこと。
女性活躍が掲げられながら、なかなか実態がついていかない現状と課題について、さまざまな事例やこれまでの研究成果も紹介しながら、鋭く描いている。
以前に読んだ育休世代のジレンマでも、かつての日経記者経験が生きた豊富な取材力を感じたが、ご本人が現在、シンガポールで子育てをしながら、社会の変革の可能性を探る姿にも共感を覚えた。
<これまで読んだ著者の本>
いくつか印象に残った部分を引用↓
P11:社会の方向性としては・・(中略)・・働ける人は働くことができ、男女ともに一時働けない期間があってもセーフティネットがあり、親を含めた様々な大人が子育てに時間を割けるような世界を構想すべきではないかと考える。
p134:『『逃げ恥』にみる結婚の経済学』 白河桃子・是枝俊悟 共著
p135:長時間労働ができなければ戦力とみなさない企業、そして専業主婦の支えを前提とする転勤などの制度。これが結局、専業主婦になる人を増やすばかりでなく、専業主婦になった人の家事育児への献身・・そして離婚できない妻の怨念を生んでいる可能性もある。
p213:『人事の成り立ち』 海老原嗣生 荻野進介 共著:
・日本型雇用の最大のポイントは「階段を上がる」ことで、日本特有の問題として、1)階段を女性に解放せず、2)上ろうとする女性にケアの規範
3)階段を降りるのは女性に、4)階段が総合職全員に開かれ
→緩い階段の提案
発刊したPHP研究所のサイト↓