読書録

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事例で学ぶ上司のための職場の「うつ」対策

事例で学ぶ上司のための職場の「うつ」対策

事例で学ぶ上司のための職場の「うつ」対策

もっと早くこの本に出会っていたら、よりよい対応ができたのに、と思うぐらい、対応の参考になる本。主治医と産業医の関係、接触をするなと指示された場合の方法、連絡の取り方や相談の仕方など、様々な疑問について、実践的なアドバイスが盛り込まれている。また、クレーム対応での心の変調などについても触れられている。


出版した『ぎょうせい』のサイトには目次もあり⇒ http://shop.gyosei.jp/index.php?main_page=product_info&products_id=8486


今後のためのポイントをいくつか以下に引用。
◇≪受診する病院は本人まかせにしないp14≫精神科や心療内科の医師は、患者との信頼関係を重視するため、職場の管理職の同行を拒否したり、職場の事情に耳を傾けてくれなかったりすることに注意が必要。事前に同行できることを確認する。+p100:ベストな対応は、上司または担当者が主治医と直接会って話すことであることを覚えておいてください。
←これを最初に間違うと、どれだけ大変になるか…いろんな医師がいるが、信頼できる方をどう見つけるのかが難しい。

◇(クレーム対応では)≪上司のねぎらいの言葉が部下を救うp60≫

◇≪攻撃的な言動を放置しないp85≫周囲も不調になり、モチベーションを下げて人間関係も悪化させ、上司への不平不満を招くこともあり、毅然とした対応が必要。その際、事実関係を時系列で記録して本人や家族に説明できるようにしておくことも大切。

◇(診断書を持ってきたら)「焦りや不安もあるだろうが、私がしっかり支えていくから、まず身体をじっくり治すことに専念しようp97」

◇(休職中の職員と連絡がとれなくなったら)≪家族や身元保証人の連絡先を予め確認しておくp123≫

◇ある調査で、精神科(心療内科)の主治医で、「復職可能と判断する。ただし、軽作業が望ましい」という内容の診断書を作成したことがあると回答した医師は96%であり、「軽作業」の意味について質問したところ、「ケース・バイ・ケースで一般的には決められない」との曖昧な回答が43.8%と最も多く…主治医に復職前の仕事が休業前と同じようにできるかどうかの判断を求めること自体、現実的にはできないp149
←まったくこういう対応になってしまう。

◇p157:休職中の職員の申し出通り、休職前の職場と違う職場に復職させることは、現実的には難しいことが多い…なぜ違う職場を希望するのかじっくり聞く+家族とも直接あって話を聞く。職場復帰は延期という判断を決定しても仕方ない

◇≪主治医の意見に疑義がある場合は、他の精神科(心療内科)へ変わるよう検討するp190≫気分を安定させるだけでなく、リワーク(職場復帰)プログラムを行う病院やクリニックへ。


{9/17-19読了、記入は20}