読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

ツイッター幸福論

フォローワー3000人を対象に818人の回答を得て分析したツイッター論で、統計データ的にはいかがなものかとは感じるところがあるが、それなりに多様性が現れ、心療内科医としての分析が加味されていて、興味深い内容となっていた。また著者は、#junkocathtt でネコに学ぶ生活の知恵というテーマでツイートしている(p115)ほか、#junkoradio というツイッターラジオを金曜日の夜にやっているそうなので、一度のぞいてみたい。

p76:ツイッターで充足感を最も感じるのは、現実の人間関係でほぼ満足しているものの、もうちょっと何かが欲しいなあ、という人ということになる。

p144:かつて日本のどおにでも存在した・・ツイッターのつながりのような、ゆるくある種の距離感をもちつつ共感性を備えたネットワークは必要になってくるのではないだろうか。

p160:ツイッターでは群衆パニックを起こすリスクもあるが、一方で防ぐ潜在的なパワーもあるということ→公的機関に期待

p166:ツイッターコミュニティの現実化の課題
1:参加する人々の距離感・・ハリネズミの距離の問題点→近すぎると痛いし離れすぎると寒い
2:コミュニティの規模
3:対等なコミュニケーションが成立するかどうか…サンデル教授が述べる「ささやかなディベートの場を生活の中で作れば良い」になるか?

p176:(趣旨)
ツイッターを使いこなすには、言語力のほか、客観性、共感力、対人関係の距離感など大人力とも言える能力を必要とする。高コンテキスト言語を使用しながら新しいコミュニケーションスタイルをつくり、現実にまで深化させいようという動きがある中で、この流れを心地良い方向に持っていけば、停滞感は変化するだろうが、陰口ばかりになると崩壊する恐れもあり、著者としては「いい気分の波と情報を流し続けたい」

道具をうまく活用することで、幸せな気分になれるなら、これほどいいことはないとは思う。

{2/27読了、記入は3/4}