読書録

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「政治主導」の落とし穴

「政治主導」の落とし穴 (平凡社新書)

「政治主導」の落とし穴 (平凡社新書)

震災や復興への取り組みのまずさから、民主党が掲げた「政治主導」や「脱官僚」は失敗したかのようにも見えるが、著者はあえてそれは、「政治主導」を正しく理解しているわけではなく、1998年にNPO法案を議員立法で成立させたように、立法活動が活性化したうえで、総理を中心とした内閣主導体制を確立させるべきと説いているように思う。

また、大手メディアは記者クラブ制度のもと伝えないことが多いため、むしろソーシャルネットワークなど活用しながら、市民側から情報にアクセスすることで変えていくことができるのではないかと期待感を示している。

政権担当能力として、著者は「政策立案」「政策実行」「政権運営」「危機管理」の各能力が重要として、民主党への政権交代からの実情を分析・批判している。政権交代で、めざした方向はあったはずで、うまくいかなかったのは、人によるのか、制度がいけないのか、よくよく見極めていかないといけない。

{2/26読了、記入は3/4}