- 作者: 林文子
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2013/06/15
- メディア: 新書
- この商品を含むブログを見る
「人と出会って、信頼関係を深めることp4」車の販売営業で成功し、今は横浜市長となった著者が、仕事で成功するための基本は、これに尽きるという。本著の中では、『まず人ありき。「人」の心を動かしてこそ、ビジネスも行政もプラスの方向へと加速するp22』、『コミュニケーションを円滑にするのが、「ほめること」p89』と、そのノウハウを披瀝しているが、さまざまな啓発本がある中で、自らの経験に基づき実践しているところに説得力がある。
また、『苦しい時は、「助けてください」と言っていいp97』、『心のモヤモヤは、紙に書けば妄想から解放されるp112』『絶対のあきらめないp167』という、厳しい状況の時の対処方法も、その通りだと思う。
出版したＰＨＰ研究所のサイトに、本著の概略説明が掲載されている⇒http://shuchi.php.co.jp/article/1479
この中でも紹介されている、顧客満足より従業員満足が重要で、朝礼で天気と健康以外の自由に思ったことを話す３分間スピーチの時間を設けたというのは、取り組みとして面白い。
また、保育所の待機児童解消問題では、実際に困っている人に話を聞きに行きミスマッチを解消したというやり方は、視点・発想を変えれば対応できることを示している。
ラジオ体操で健康維持、女性の強みは共感力、受容力、包容力で仕事で武器になること、など、女性がもっと働きやすい職場を作ってくことが必要なのだろう。
本著では、最後の方で、「幸せとは、成功やお金を得ることではありません。ただ、何があっても自分に与えられた場で、与えられたことを無我夢中でやりきること。これが人生における幸せというものではないでしょうか…目の前の仕事を一生懸命やればいいのだと思いますp181」「一日一日を大切に。いまこの時を充実させる生き方をしてみてくださいp182」というメッセージには、このところ読んでいた幸福論に通じるところがあった。
{3/1-4読了、記入は8}
