読書録

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『会社を変える分析の力』 河本 薫 著

  7年前の発刊だが、ビッグデータの活用などが求められる中、より根本的に、データ分析の手法や役割についてまとめている。その内容は、技術の進化が早い中で、今でも通じると思う。きのう久しぶりにこの読書録に記入し、本著も本日、読み終えることができた。

会社を変える分析の力 (講談社現代新書)

会社を変える分析の力 (講談社現代新書)

  • 作者:河本 薫
  • 発売日: 2013/07/18
  • メディア: 新書
 

発刊した講談社のサイト↓

bookclub.kodansha.co.jp

 いくつかポイントを引用して備忘録にしたい。

p27:「分析の価値」=「意思決定への寄与度」×「意思決定の重要性」

+本著ではくり返し、単なる分析ではだめで、意思決定に寄与することが大切だと紹介している。あわせて、「所詮」「されど」がキーワードで何回か出てくる。

p48:分析モデルは、所詮、現実を単純化かつ近似化したものにすぎない、されど、現実のある特定の特徴について定量的な知見を与えてくれる。この「所詮」と「されど」の感覚を持って分析モデルと常に対峙することが重要です。+p124:私は、データ分析を意思決定に使う際に、「所詮」と「されど」の二つの言葉を胸に刻んでいる。+不連続性の世界への手がかり

◇うまくいったケースの分析で、データ分析が成功するには4つの壁を乗り越える

p93:データ、分析、KKD(勘と経験と度胸)、費用対効果の4つ。 

◇分析者の区分で質問、p144~

その数字にどこまで責任がとれる?

その数字から何がわかる?

医師決定にどのように使える?  

ビジネスにどれぐらい役立った? 

◇分析者が意思決定問題に関わっていくポイントを整理p163~

1)意思決定問題は正しく問題設計されているか

2)データ分析の力を効果的に活用できるように意思決定問題を見直す

3)成功を手がかりに、次の意思決定問題を探す

◇文章を書こうp193~:パワポは体裁だけととのえることができるが不十分

◇データ分析を積極的に活用しない企業は生き残れない理由p211~

1)IT革新の恩恵で、データ収集や分析のコストが安価になるから

2)経営環境がますます複雑に

3)経済環境がますます厳しくなって ⇒データサイエンティスト不足

◇分析プロフェッショナルに向いている人p214~

1)論理的思考力、2)右能的思考力、3)感受性

 

 

{2020/05/12-5/24読了、記入は同日(日)}