読書録

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スティーブ・ジョブズ

伝記 スティーブ・ジョブズ (ポプラ社ノンフィクション)

伝記 スティーブ・ジョブズ (ポプラ社ノンフィクション)

表紙の写真が素敵で、思わず手にとる。児童書ではあるけど、ポイントをおさえていて、アップルコンピューターの誕生から、会社を追われ、ピクサーで盛り返し、家族にも恵まれて、再びアップルに戻り、iPod、iPhone、iPadと世界を驚かせた歴史と生い立ちがわかる。そして、やさしい言葉ながら、感動した。つい先ごろにも、iPhone5が発売になり、家電量販店では"予約”を受け付けていたけど、いまや世界で最も尊敬を集める方なのだろう。去年10月5日、すい臓がんで56歳で亡くなられたが、自分の今の年齢を考えると、どう生きるのか、ということも考えさせられる。2005年のスタンフォード大学で卒業生を前にした有名なスピーチも一部引用されているが、この言葉を胸に刻みたい。
p92:「人生の時間には限りがあります。だから、人のまねをしたりして時間を無駄にしないでください。・・・自分の気持ちと直感にしたがって行動する勇気をもってください」


(目次-引用)
第1章 シリコンバレーで育って;→HPやリード大学で支援うける、ウォズニアック氏と出会う

第2章 アップルの誕生;p33「すべてがシンプルで、美しくなくてはならないんだ」

第3章 山あり谷あり…そして追放;p40「現実歪曲空間」無理そうな仕事をさせてしまう能力→ジョン・スカリーペプシ)説得「これから一生、砂糖水を売って生きていくかい?それとも、アップルにきて世界を変えたいかい?」

第4章 次はネクスト;妹のモナ・シンプソン「ここではないどこかへ」(映画化)、ジョーン・バエズとも交際はボブ・ディランのファンで高揚、1990年に受講生ローリーん・パウエルと出会い、仕事相手との接待をすっとばしてデート(もしぼくの命が今日までだとしたら、どうすごすだろう?)→p56「もしこのまま二度と仕事で成功できないとしても、こうやってしあわせな家族がいること。それがいちばんたいせつなんだ」

第5章 無限のかなたへ;ピクサーでディズニーと「トイ・ストーリー」(1995年公開)が、成功へ

第6章 アップルに帰る;MSのビル・ゲイツと連携へ

第7章 ちがうことを考えよう;2001年にiPodで音楽プレーヤー概念変える

第8章 「(ぼくらは運良くスティーブといっしょに仕事ができた)めちゃくちゃすばらしい;ことだったよ」←訃報でビル・ゲイツの言葉。亡くなる2〜3時間前、家族に目をやって、「わあすごい・・わあすごい・・わあすごいOh wow,Oh wow,Oh wow,」が最後の言葉になった。


スティーブ・ジョブズの生きた時代;(年表)
1955年2月24日 誕生
1976年(21歳)アップル販売
1984年(29歳)マッキントッシュ販売
1985年(30歳)アップルを離れ、ネクスト社をつくる
1986年(31歳)ルーカスから映画制作会社のコンピューター部門を買いとる
2001年(46歳)iPod発表
2003年(48歳)すい臓がんであることを知る
2007年(52歳)iPhone発表
2010年(55歳)iPad販売開始
2011年10月5日 永眠

少し遅れてはいるけど、ほぼ同じ時代に生き、夢を与え続けてくれたと思う。アップルの成功を考えると、いかにシンプルで使いやすいか、ということが、とても大事だとも感じる。いま苦境にたつ日本の家電メーカーも、ぜひ頑張って欲しい。

{9/23読了、同日記入}