読書録

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『一切なりゆき 樹木希林のことば』 樹木 希林 著

一切なりゆき 樹木希林のことば (文春新書)

一切なりゆき 樹木希林のことば (文春新書)

 

  編集担当者が、「1985年から今年までのすべての雑誌記事を読みました。そこはまさに、珠玉のことばの山。その中から154のことばを厳選」とHPで紹介しているとおり、心に残りしみいる言葉が数々あった。帯には「求めすぎない。欲なんてきりなくあるんですから」が大きく表示され、なるほどと納得する。

 編集部によれば、タイトルは、本人が色紙に書いていたことばから、また、表紙の写真は、映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』のポスター用に撮影され、本人が「顔施(がんせ)p174」と呼ぶほど気に入っていたとのこと。

 

 発刊した文藝春秋社のサイト↓

books.bunshun.jp

 素晴しい言葉の数々で、一部引用して心に留めておくことを、許していただきたい。

【第1章】生きること
p42:「人は死ぬ」と実感できれば、しっかりと生きられると思う。
p61:最近のわたしは、“きょうよう“があることに感謝しながら生きています。教養ではなく、今日、用があるということ。
p64:面白がらなきゃ、やっていけないもの、この世の中。
p65:「もっと、もっと」という気持ちをなくすのです。
p66:幸せというのは「常にあるもの」ではなくて「自分で見つけるもの」。なんでもない日常や、とるに足らないように思える人生も、おもしろがってみると、そこに幸せが見つけられるような気がするのです。
 
【第3章】病いのこと、カラダのこと
p121:病というものを駄目として、健康であることをいういとするだけなら、こんなつまらない人生はないだろうと。
 
【第4章】仕事のこと
p132:俯瞰で見ることを覚え、どんな仕事でもこれが出来れば、生き残れる
 
【第6章】出演作品のこと
p181:決して病気だからといってかわいそうなのではない
 
【喪主代理の挨拶】
p199:「おごらず、他人(ひと)と比べず、面白がって、平気に生きればいい」

 日々悩ましいことが多々あるが、しっかり生きられることに喜びを感じ、面白がって平気にやっていきたいものだ。 

 

{2020/8/10_12読了、記入は09/5(土)}