◇「クローズアップ現代+」に、毎週水曜レギュラー出演している著者を拝見したことはあったが、著作を読んだことはなく、今回手に取る。少年たちへの分厚い取材をもとに構成された本著は、いまの日本の制度に欠けているのは何か、を問いかけてくる。
◇発刊した平凡社のサイト↓
サイトに「罪を犯した少年たちは、どのようにして心が壊れたのか。矯正教育ではどんな取り組みがされているか。彼らの病理と矯正教育の最前線」と短いPRがあるが、本人たちの自己肯定感をいかに回復できるのか、が重要だという印象を受けた.
著者は問題解決にむけて、法務教官の取り組みや茨城ダルク、田川ふれあい塾、ふれあいの森などを詳しく紹介するとともに、被害者遺族の慟哭もきちんととりあげ、その部分は特に重く受けめた。以下にp307~308から引用↓
私の体験から言えるのは、娘の事件の加害少年のように十年間医療刑務所にいても更生できない犯人もいるということです。・・・
国には国民の安全を守る義務がある。そのために矯正教育をちゃんとしてほしいし、もし更生しないなら別の方法で被害が拡大ようにしてほしい。それだけなんです。
虐待などで受けた”認知のゆがみ”をどう正していくのか?という観点では、書いているきょう文化の日にいくつか回った書店で目立つところに、以下↓があり、結構読まれているようだ。
{2019/10/30-31読了、記入は11/3(日)文化の日}