青春新書という若者むけのシリーズで、著者自らのロシアや外交官としての経験と、深い見識を踏まえて、わかりやすく解説してくれる。なるほどと納得する点も多い。
発刊した青春出版社のサイト↓
紹介されているリンク先↓に目次あり
印象に残ったポイントをいくつか、以下に引用。
(今後の方向性など)
p52:中負担・高福祉はもう続きません。これからは、高負担・高福祉で行くのか、低負担・低福祉に進むのかを選択する必要があります。私自身は、多少税金が高くなっても高負担・高福祉国家の方に進むべき・・(中略)日本人に合っていると考えるからです。
p62:(首相)「自分の言うことが絶対に正しい」「文句を言わずに言うことを聞け」という、権力を保持する人間に特有の、むき出しになったエゴのようなものを感じます。そのれはもはや理性ではなく、精神主義に近いものです。
(投資をやる場合)p109
・あくまで余裕資金で、
・可処分所得の半分以内に抑える、
・短期投資で一気に利益を狙わない
(対情報源)p129
・情報を持ってきた時ではなく、冠婚葬祭や家族の病気など入り用になった時に、仕事とは直接リンクしない形で渡すのがポイント。信頼ができる+人のためにほとんどお金を使おうとしない「せこい」風評たつと説得力がなくなる
(節約しすぎは問題)p130
・電気を少しでもつけっぱなしにすると怒りだして家庭がギスギス・・
・お金に対する欲望が極端に肥大化している場合があり、注意。
(使い方)p143
・大切なのは人とのつながり・・時間と空間を共有する、そのために使ったお金は、記憶にとどまり時間がたつにつれて輝きを増してくる。
(3つの機能)p173
・お金の役割は、交換手代、価値尺度、貯蔵の3つ。
+p180に評論家・岡田斗司夫さんが紹介する評価経済の紹介:他者の評価を集めることができるかどうかが能力、SNSの発達が原動力に。
首都圏を9/8日~9月に襲った台風15号と、10/12土~13日の台風19号関連へのさまざま対応で、この読書録を書けていなかったが、即位礼 正殿の儀の22日午前中は休みがとれたので、久しぶりに書いている・・・ラグビーW杯の準々決勝20日には、南アフリカ戦をしっかりTV観戦・応援したが、さまざま楽しませてくれた。
なお、週末はいろいろ書店を回るのだが、お金に関する本、とりわけ老後に2000万円足りなくなるという試算の関係で定年にからめた本が目につくのだが、これは自分の意識の問題だろうか・・・・以下の本が気になったが、なかなか投資というのはやる気にならない。
さすが日経というか、時代をよく読みながら攻勢をかけているということか。
この定年後入門で触れられている、セカンドライフの3要素、
①健康、②お金、③生きがい
については、よくよく認識して、こころにとめておきたい。
あわせて佐藤優さんの新しい本も、目立つところに置かれていて、さらに若い人むけの以下の本が気になった↓
{2019/10/8-14読了、記入は22}