読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

あなたは、今の仕事をするためだけに生まれてきたのですか―48歳からはじめるセカンドキャリア読本―

 55歳で役職定年、60歳まで年収3割ダウン、そこから再雇用で大企業でも65歳まで年収200万、その次を見つけるのは困難という事例のパターンがまず紹介され、セカンドキャリアに挑戦して70歳まで働いた方が、トータル年収ではより良い可能性p33がまず示される。

 『定年後』がベストセラーになる一方、『定年バカ』という本も書店にならび、高齢化社会の進展で働き方改革も問われる中、著者らの「社会人材学舎」という取り組みがあることを本著で知る。その具体例も紹介されているが、重要なのは、「働く意味を見つめ直すこと」p41で、自己効力感や達成感を得られることに意義があり、「人の役に立つ仕事で達成感を得られたほうが、自分も周りも幸せになり、一石二鳥」p71だという。

 そして、自分がベースとして持っている何か「得意なこと」「好きなこと」を起点とし、その延長線上を探していくのが現実的な選択肢p114で、「WILLやりたいこと MUSTすべきこと CANできること」を考え、重なりを大きくして自分の可能性を広げていくp115。その際、人生天気図を中高大で振り返って書いて思い出してみるのも手とのこと。


発刊した日本経済新聞出版社のサイト→ http://www.nikkeibook.com/book_detail/31999/
著者が塾長をつとめる社会人材学舎のサイト→ https://gakusya.org/

 
 何度か引用した記憶もあるが、忘れていたので再度引用p137
◇「弱い紐帯の強み」(米社会学者マーク・グラノヴェッター):多くの人にとって人生の転機は弱い結びつきの人からもたらされる
◇「計画的偶発性理論」(スタンフォード大学ジョン・クランボルツ教授提唱):人生の8割は、予想しない偶発的な出会いによって決定される


 印象に残った著者の言葉を一言づつ引用して以下に。
野田 稔氏「私の幸せの定義は、自分の能力を最大限に発揮し続けられること」p183
伊藤 真氏「大切なのは、社会の幸せと個人の幸せをつなげること」p210


{2017/11/19-20読了、記入は23木祝}