先日、著者の新書↓に接し、この分野でさらに新しい動きに触れながら、学術的にまとめている本書に気づいて手に取る。
この改訂版の第一章では、著者が歴史をまとめていて、とくにp22には年表があって、わかりやすい。2011年の東日本大震災以降、マスメディアがソーシャルメディアを無視できなくなり、翌2012年にスマートニュースとグノシーという「人でなくは技術でニュースを選択するキュレーションメディアが登場p28」して、ヤフーの独占が崩れスマホのニュースが競争状態になり、「技術が人に取って代わろうとしているp29」と指摘している。
各章ごとに「考えてみよう」という演題があり、文献ガイドもついていて、この章では、先に引用した著者の本に加え、↓をあげていた。読んでみたい。
ソーシャルメディア四半世紀:情報資本主義に飲み込まれる時間とコンテンツ
- 作者: 佐々木裕一
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2018/06/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本書では、第6章を、最近テレビのコメンテーターとしても登場している、西田亮介東工大准教授が、ネットとソーシャルに「政治主体が貪欲に環境適応を見せているのに対して、日本のジャーナリズムの遅れは際立っているp109」と指摘し、その背景に会社勤めの安定した職業ジャーナリズムとは無関係とはいえないと厳しく指摘している。
発刊した青弓社のサイトは↓
相次ぐ台風で全国各地で甚大な被害が出るなか、お見舞いを申し上げつつ、河川の氾濫をめぐる情報の伝え方など、いろいろ課題を残したともいえる。
なお、これを書きはじめた10/26土は、
の秋季大会が、江戸川大学で開かれていたが、ソーシャルとの関係を対象にした内容もいくつかあり、これからも研究課題となるのだろう。
{2019/10/4-8読了、記入は10/27(日)未明}