読書録

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VRビジネスの衝撃 「仮想世界」が巨大マネーを生む NHK出版新書 486

 ヘッドマウントディスプレイが実現するVRこそ、PC、スマホに続くIT・インターネット革命の新たなる旗手であると、著者はまず断言している(p12)。この場合、仮想現実は誤訳で、「バーチャルリアリティ」または「人工現実感」という意訳をあたえることもあるとのこと(p23)。その次にくるのが、拡張現実やオーグメンテッド・リアリティとも呼ばれるAR、その先に複合現実MR(p35)で、これまでの歴史や今後の見通しについて、詳述している。

 その中で、2006年ごろブームになった「セカンドライフ」についても触れられている(p70)が、著者は圧倒的な実在感や現実感が違う+ヘッドマウントディスプレイはプラットフォームだから普及する(p74)と主張する。

 またこうした発想の背景には、SF小説『スノウ・クラッシュ』(ニール・スティーブンスン著 1992年)や、『ゲーム・ウォーズ』(アーネスト・クライン著 2011年)などがあるというのも面白い。それこそSFは、かなり昔に読んでいたけど、最近は読むことが少なくなった中で、もう一度手にとってみたいとも思う。

 クラウドファンディングで、戦艦のバーチャルリアリティ復元計画もある(p151)というのは、興味深い。360度のVR画像で結婚式を撮影するというのも、なかなかなサービスと思う。


発刊したNHK出版のサイト→ https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000884862016.html


 あとはいかに安く、使いやすくなるか・・・でないと、なかなか手が出ないような気もする。


{2017/11/15-16読了、記入は18土曜}