読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

権力の秘密 小学館文庫プレジデントセレクト Pい1-1

 プレジデント誌の連載から2010年に書籍化された内容に、2016年に掲載された対談など含め再構成されたという。 六曜が記された手帳で日程を管理し、新聞の朝夕刊〆切時間や、大きな出来事などを意識しながら広報戦略を練るなど、なかなかなもの。


 当初の単行本のタイトル、”人生「裏ワザ」”の要素がたくさん盛り込まれ、社会をわたっていくうえで、確かに参考になるかと思う。このうち、わが子を大物にするには、最低の担任で鍛えられ、親はじっと見守り、よい名前を考える(p104-105)、というのも、先行きが見えない時代に、耐性をつけるにはなるほどという面がある。

 
発刊した小学館のサイト→ https://www.shogakukan.co.jp/books/09470002


 備忘録として、覚えておきたい技は、
◇チームワークを醸成する「傍受了解」p64、←机の配置や職場の雰囲気が大切
◇小泉総理は携帯を使わず、秘書室で情報共有。重要情報が外部に漏れない体制が強い組織p139
◇長くいい関係が続いたり、いい仕事に結びつくのは、「陰と陽」「静と動」というコンビp170


 9月は結構、たくさん本が読めたのだが、この読書録に記録できず、23土曜にこの分からまとめて書いているところではある。読了後の9月17日に、衆院解散総選挙が報じられ、一挙に選挙モードに入った。
臨時国会の冒頭 衆院解散の見通し 9月17日 2時23分』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170917/k10011142751000.html
安倍総理大臣が公明党の山口代表に対し、今月28日に召集する方針の臨時国会の会期中に、衆議院の解散・総選挙に踏み切ることを排除しないという考えを伝えていたことが関係者への取材でわかりました。安倍総理大臣は、今後、政府・与党の幹部の意見も聞き最終的な判断を固める方針で、内閣支持率の回復で早期の解散・総選挙を求める意見が強まっていることも踏まえ臨時国会の冒頭にも解散する方向で調整が進められるものと見られます」


 グーグルのニュース検索で、事前にこの雰囲気を伝えていた記事は、児玉克哉 SSI大学(インド)教授/国際平和イノベーション研究所長が以下の記事(9/15(金) 17:51)が、早い。8月には逆の見方を書いていたこともきちんと触れていて、今後も論評など注目していきたい。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kodamakatsuya/20170915-00075802/
『一気に浮上した衆院9月解散、10月総選挙〜「山尾ショック」が流れを変えた』


 著者の飯島氏は、2014年12月14日に行われた衆院選の日程が決まる前に、在阪民放のテレビ番組に出演して、日程について発言して、ちょうど見ていたので、びっくりしたことを思い出した。
http://news.livedoor.com/article/detail/9425971/ 
『「12月2日に衆議院解散、14日に投開票」 安倍首相の右腕と言われる飯島勲氏がTV番組で暴露 2014年11月2日 21時15分』

 これまで、テレビでコメンテーターとしてもご活躍の様子、次の選挙ではまた、いろいろ登場される機会が増えるのかもしれない。

 著者は、日本の新聞のスタンスは「ほめない、反省しない、謝らない」で一貫しているp182といいつつ、選挙などで新聞をはじめメディアを最大限活用してきた戦術などが、本著の随所で伺われる。選挙情勢分析の記事の読み方などは、いまでも十分参考になる。


{2017/9/5-7読了、記入は23土}