読書録

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折れる力 流されてうまくいく仕事の流儀

 ジャーナリストをめざしてニュース志望だった著者が、研修で芸能番組部に配属されて「のど自慢」などを経て(p150)、新たなコント番組を開発し、映画監督までつとめるようになったのは、タイトルになっている「折れる力」〜柔軟性が備わっていたからなのだろう。「人からのほうが自分が見えている」ことで、「それを受けとる土壌がある人は結果的には自分の才能を生かせる」ということは、今後を考える上でも肝に銘じておきたい。


発刊したSBクリエイティブのサイトに目次あり⇒ http://www.sbcr.jp/products/4797386424.html


 著者は第1章で、道が開けた「折れる」対象として、以下の3つをあげ、詳しく説明している。(p19)
〇「環境」:会社組織の制約、想定外のトラブル、問題⇒自分が何か言おうという気持ちから「相手の言葉を確かてみよう」にp59
〇「他人」:仕事やプライベートの人間関係⇒(逆に頼られ)共闘できる協力関係が築けたp73+成長に効率を求めてはいけないp100+もめたら褒めるp116
〇「自分・キャリア」:経験、プライド、自我、承認欲求、短所⇒あまちゃん小泉今日子さんの言葉「こんな奇跡は、早く忘れなくてはいけない」p144+人から勧められた本を読むとか…今までの自分と違うことをやることが何らかのチャンスにp1459+「僕の場合は」って言わないp160


 また、<折れない人>を事例としてあげ、折れる力の必要性について説明している。p20〜
1)自分のやり方・考え・企画などにこだわる人
2)自分の成功体験から離れず、いつでもそれを繰り返す人
3)自分の理想だけを追う挙句、人が離れていくリーダー
4)「わからない」と言えない
←こうした面は、まわりにも結構お目にかかるが、自戒しないといけない。

 
 第6章では、やっぱり折れてはいけないこととして、当初考えたこうしたいという思いは失わないように、一回は棒をたてるというエピソードを紹介し、(p175)
・「サラリーマンNEO」であれば、「NHKならではの笑いとはどういうことか」
・「となりのシムラ」では、「見たことがなかった志村さんのコント」 
・「疾風ロンド」では、「コメディとサスペンスを両立させること」
と一行でまとめるという手法をさりげなく書いているが、実はこういうわかりやすさが必要なのだろう。
 このあとで著者は、実現する方法では、軸を超えるものを探し続け、折れてもいいということになるという。


 ほっとするのは、最後に折れて疲れた時の対処法として、p181〜1)瞑想、2)無になる、3)愚痴を言う、の三つを紹介しているが、まぁ、「たまっているから言わせて」と言って愚痴をいう、というのは、たまには吐き出したくなるものではあり、分かる気がするし、やってみたい・・・


 最後に、「折れる力」のチェックリストもあり、一応診断では、まずまずというとこか?「ま、いっか」という気持ちで、生き方の参考になりました。


(2017/3/23-24読了、記入は26日)