- 作者: 大橋グレース愛喜恵
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2016/08/25
- メディア: 単行本
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多発性硬化症という難病をかかえながら、テレビ番組『バリバラ』に出演している著者が、「人とつながっているからこそ生きていける」「結婚したい。子どもも産みたい。育児と仕事を両立させたい」p194と貪欲に元気に生きていきたいと、その思いを綴っている。
これまでの歩みや恋の遍歴も赤裸々に語る内容には驚く部分が多々ある。キャッチコピーが「恋多き女・グレース」とのことで、高校2年以来10年で6人とおつきあいしたといい、一人一人について、どのような出会いと別れだったかも記している。この中で「ベッドでただ一緒にいる空間が幸せ」p66や、「大切な人が自分のすべてを受け止めてくれている」それだけで、強くもなれると思うp74というのは、著者も言うとおり健常者でも同じだと思う。
2007年にアメリカで北京オリンピック代表に選ばれるまでの過程や、アメリカ人の母と牧師の父とのやりとり、2010年に『きらっといきる』に出演し、2011年には大阪の自立支援センター「夢宙センター」を紹介されて働くことになり、自立生活を始めることになったことなど、執筆時点で27歳までの間に、いろいろな経験をされてきたのだと知る。テレビで見せる笑顔やこの前向きさは、こうした経験を乗り越えてきたからこそあるのだろう。
発刊した宝島社のサイト⇒ http://tkj.jp/book/?cd=02599801
いくつか言葉を以下に引用
p92:せっかく生きているんだから、楽しまないと、損、損!
p178:人間がんばることも大切かもしれないけど、「自分は何をがんばりたいのか?」ということを考えるのも大切なんだと痛感してきました。だって、がんばったってできること、できないことがあって、全部がんばっていたら、本当にやりたいことができなくなっちゃうんだもん。
p182:両親からのメッセージ「あなたは、昔から、そしてこれからも、私たちの心の中心にいます。愛しているよ。」
p195:ラスト「毎日、いろんな人から、たくさんの愛をもらって、私は、とてつもなく幸せです♡
著者の夢と希望が叶いますように。
{2017/1/7-8読了、記入は13}