- 作者: フォルカー・シュタンツェル
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2015/01/07
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (3件) を見る
2009年から2013年に駐日ドイツ大使だった著者が、書いていたブログ「大使日記」をまとめたという本著。若者の自己肯定感が海外に比べて低いと言われる日本で、なんとなく元気にさせてくれるところがあるといえるか。店頭でも、海外と日本を比較する本が結構並んでいるが、今の時代を反映しているのかも知れない。
また、このブログをはじめ、ツイッターのmiau!(ドイツ大使館居候ネコ https://twitter.com/neko_blog )、それにライフスタイルを日本に紹介するサイト( http://young-germany.jp/ )が、ドイツ外務省の2013年に開かれた大使会議で、“広報”の最もよい取り組みだと、ソーシャルメディアを研究する教授に評価された(p69)という。このサイトを見ると、後任の大使の方もブログを続けておられるようだが、こうした取り組みが本になることで、また広がるのだろう。
出版した幻冬舎のサイトに一部内容あり⇒ http://www.gentosha.co.jp/book/b8438.html
備忘録としていくつか引用
◇p23:世界を席巻するソフトパワー、p31ドイツ人より7年長く働く日本人(年金の抑制)
◇p89:「戦争に負け、その結果として自由が保障されたことで、文化や経済が発展し、今の豊かなドイツが出来上がったとも言えるのです。…世界の人から好まれる国のトップクラス…日本も上位…日本とドイツの共通点があるなぁ」
◇ブログ開設のきっかけは東日本大震災で、大使館機能の大阪移行が議論を呼ぶp144
◇寺島しのぶさん、2010年のベルリン国際映画祭で『キャタピラー』が銀熊賞(最優秀女優賞)、一緒に東北支援のコンサートを開くp160
◇もういちど日本で味わいたいことの筆頭に、露天風呂p166、続いて富士登山、ゴールデン街
{6/1_2読了、記入は6/7}