- 作者: 杉本深由起
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/03/19
- メディア: 単行本
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TVで放映中の番組「いじめをノックアウト」への協賛の形をとった詩集とのことで、副題には「ことばの力で いじめを超える!」と記されている。著者は大阪市出身で児童詩の世界では著名とのことだが、この本で初めて知ることができた。
出版した小学館のサイト⇒ http://www.shogakukan.co.jp/books/09388412
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印象に残った詩の部分を一部引用
◇「薔薇」よりp23:
イヤなら イヤと
きっぱり
とことん
言えたとき
魂もきっと 癒えるのに
やさしく花ひらく 肯定と
反対のトゲを あわせ持つ
薔薇の花を
つくづく美しい と思うのは
そんなときー
◇「生・き・る」よりp63
「カナシイ
クルシイ」
と鳴くよりも
わたしは
みんなのこと
世界じゅうのこと
「スキスキ ダイスキ
スキスキ ダイスキ」
って鳴きたいな
だから
生きる
◇著者はあとがきで、両親の離婚で転校を余儀なくされ、いじめを受けているクラスメートを助けたばっかりに、自分がいじめられることになった少女「ユキ」の、「ひとりぼっちの戦いと心の成長の軌跡をまとめたもの」(p94)と紹介している。ラストの詩は「光・合・成」で、暗闇から明るい方へ手を伸ばして喜びや幸せを感じようというのは人間は植物だと同じだという趣旨で、希望を感じさせてくれる。
{5/24_25読了、記入は6/7}