読書録

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父親を嫌っていた僕が「笑顔のパパ」になれた理由

イクメンといえばこの人、というぐらい知られている、ファザーリング・ジャパンの安藤哲也理事が、父親のあり方について、自らの経験や思いに触れながら、具体的に提言している。すでに子も大きくなったので、いまから元に戻ることはできないが、それこそ10年ほど前だったか、父親による読み聞かせ活動「パパ's 絵本プロジェクト」についての小さな講演会に参加したことを思い出す。ほぼ同世代の方で、こういう生き方もあるのだと感慨を覚える。


出版した廣済堂出版のサイトに目次や詳細あり→ http://www.kosaido-pub.co.jp/new/post_2003.html


印象の残った言葉などポイントをいくつか引用
◇p87:親との葛藤に悩み、とことん執着し切ったら、外に目を向けてみるといい。
「人生は結局、どういう人と巡り合うか、だよ」…人間、捨てたものではない。それを見つけ出すアンテナを持てる人になりなさいということだ。
◇p114:もしも、仕事ができるエビデンス(根拠)が、単なる利益とか営業の数字ではなく、仲間や部下が笑顔で働いているかという指標に重きをおかれれば、人々の意識は変わってくるだろう。もうひとつ変わるべきは、仕事の能力は、家庭のマネージメントと同じだという考え方だ。←先に読んだ、ワーク・ライフ・ハピネスにも通じるところがある。いかに笑顔で幸せを感じながら過ごせるか、がとても大切なこどだと思う。
◇p131:僕自身にも、家族に対しても、あまり期待値を高めないようにしている。妻にこうあってほしいとか、わが子にこうなってほしいなんていう希望ではなく、例えば息子が「お父さん、僕は今のまんまでも結構、幸せだから」と言ってくれればそれでいい。家庭生活だって、物質的な幸せを追求したらキリがない。…「脱力イクメン」の幸福論とでも言おうか。僕はそれを理解できるまで、すごく時間がかかった。
◇p146:(テレビドラマ『Woman』離婚届を渡した妻に語る言葉にワーキングマザーが共感)子育ては、手分けよりも「手を取り合う」のほうがしっくりくる。
◇p163:父親の役目はレールを敷くことじゃない。脱線したとき、ピンチのときに、家族を救うことだと思う。
◇p187:父が母と出逢ってくれたからこそ、僕がいる。僕と妻が出逢ったから、子どもたちがいる。そして、笑顔は受け継がれていく。そんな思いを最後まで読んでくださったみなさんと共有できたとしたら、このうえなく幸せです。(結語)


{5/22_23読了、記入は24}