読書録

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論戦2014 日本国の復権

日本国の復権――論戦2014

日本国の復権――論戦2014

著者が『週刊ダイヤモンド』や『言論テレビ』に掲載したコラムを加筆修正してまとめた内容で、安保や外交、原発靖国参拝など、それぞれについて持論を展開している。


出版したダイヤモンド社のサイトに目次や著者プロフィールあり→ http://www.diamond.co.jp/book/9784478029138.html


備忘録的にポイントを引用
◇p18:(米国と対等になるため)必要なのが、日本が自主独立の日本らしい日本になることだ。そのような目標は憲法改正なしには成し遂げられない。
◇p22〜23:公明党の真意は集団的自衛権憲法改正もあくまで反対という一点に尽きる…水と油ほども政策の異なる自民党公明党が連立を組んで選挙協力をすること自体、非常におかしく醜いことだ…とにかく選挙協力をやめることである。
◇p46:(保育園を増やしても出生率は上がらず、専業主婦への支援を忘れてはならず)高橋教授の指摘や、山谷、西川両議員の発言は、心身共に健康な子どもを育てるのに大切なことは、親、とりわけ母親と子どもの信頼関係の中で子育てすることであり、政府の施策はその側身を作ることだという意味であろう。
◇(郵政改革、道路公団改革、女性宮家問題で、小泉元総理は本質を理解していないとし)政局だけに強い人物が、いま脱原発を旗印にして情熱を燃やそうとするのは怖い話p155
◇公正な報道をしないとの強い印象が私の中にあり、検証できないのはいつも視聴しているわけでなく、手元に残らないためで、DVDを申請者負担で提供すれば、検証も容易になるp188


日本テレビのニュースキャスターをつとめていた著者は、2011年に正論大賞を受賞するなど、精力的な言論活動を続けている。
関西で放送される『たかじんのそこまで言って委員会』に本日8日にも出演している金美齢氏といい、いわゆる保守系論客には、元気がある。

憲法改正をめぐっては、本日の読売朝刊「地球を読む」で北岡伸一国際大学長が、絶対ダメか全面改正かの中間の道を説いていた。

一方、著者から厳しく批判されている朝日新聞は、吉田証言、吉田調書とミスが続き、記者有志から本が出版されている。

朝日新聞 日本型組織の崩壊 (文春新書)

朝日新聞 日本型組織の崩壊 (文春新書)

「日本型組織の崩壊」という副題があり、思い込みというよりも、官僚組織の弊害が顕在化しているというようなトーンだった。さらに部数の減少分は必ずしも他紙には流れておらず、新聞全体がネットの進展で厳しい状況に追い込まれてる実情も盛り込まれていた。


いったい、論戦はどこへ向かうのか?


{2/6-8読了、8記入}