女子学生はなぜ就活で騙されるのか

女子学生はなぜ就活で騙されるのか 志望企業全滅まっしぐらの罠 (朝日新書)

　タイトルは刺激的だが、女子学生と限らず、インターンや面接、資格の意味など、就活での実態がよく描かれていると想像できる。ぜひ、これから就活をする世代には目を通しておいて欲しい内容だ。

　また、ダイバーシティの重要性が指摘される今日だが、かつて総合職・一般職などの分かれ方などにより、いかに難しかったかなども分析されている。女性総合職が働きづらかった訳として、p66〜１）研修制度の未整備、２）一般職の女性と気まずい、３）男性と比べて相手にされない熱量格差、４）結婚・出産の壁　をあげている。

朝日新聞出版のサイト⇒ http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=17529

著者のツイッターアカウントか？⇒ https://twitter.com/ishiwatarireiji

　
　本著のケーススタディで、就活がうまくいく学生というのは、「（自己分析を真面目にしすぎずに）いい加減でだらしないタイプp121」や「「ざっくりまとめて、しかも自分の話をするp147」ような、確かに職場に出てきていろんな困難があってもなんとか乗り越えていけそうなタイプの人なのかも知れない。

　また状況はどんどん変わっていくので、著者が最後に説いているように「女子学生の皆さんには総合職志望であれば、天気にゃ人事異動はそれほど恐れるものではないことをお伝えします。またマミートラックについては・・・問題が今、論議されていることは覚えておいていいでしょうp263」ということなのだろう。

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