読書録

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青春の力〜限りなき挑戦〜

青春の力 限りなき挑戦

青春の力 限りなき挑戦

去年3月、再選を果たした千葉県の森田健作知事の歩みや考え方がコンパクトにわかる一冊。選挙の4か月前に出版されただけに、アクアライン通行料金の値下げが、麻生元総理や菅官房長官(当時、党選対副委員長)との人脈を生かしながら実現させた経緯についても明かされている。


出版したPHP研究所のサイト⇒ https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-80886-4


備忘録的にポイントをいくつか以下に引用。
◇すべては千葉県を“日本一”にするためにp6、大田区の出身ながら芝山町に居を構えて19年(当時)、知事を目指したのは「千葉が好きだから」。警察官だった父から「40歳を過ぎたら恩返しのために、何か自分以外の国や地域のためになるような仕事をやれ」と常に言われていた。民社党の幹部の言葉で政界に飛び込み平成4年に参議院選挙で初当選。『(選挙スローガン)県民とともに、千葉県をもっと元気に輝く日本一の県にするp11』『芸能界に入る前、大学浪人生の頃に「国を守るために自衛隊に入りたい」と思ったことのある私の心情p58』きっかけは前野徹元東急エージェンシー社長に勧められ石原慎太郎都知事と会ったところからp8

◇就任式でp13「おれはずっと人生の青春ドラマをやってきた。最後に決めるのはおれだ。おれが決めたらみんな一緒に取り組んでくれ。失敗したらおれの悪口を言っていい。それで自分を守れ。おれは全部背負っていく」←対談した麻生元総理が、総務省から出向した副知事が、「任せるのでしっかりやってくれ、失敗したら責任は自分が取る」と言われ感激して報告したという話を熱血漢で働かせ方がうまいと披露しているp88が、ひとつの政治的リーダーシップの在り方ではある。

◇『マスコミはこの間、「森田健作は…実現か不可能なパフォーマンスをしている」と冷笑的に報じたp16』『マスコミのいやらしさを痛感したのが、麻生太郎首相に対する夜の豪遊批判p82…別に持ち上げて書いてくれとは言いませんが、正確で公平な記事を書いてほしい』←随所にマスコミへの批判が登場する。

アクアラインの通行料値下げは予想を超える経済波及効果を首都圏全体に及ぼし、『「そんなこと、できっこない」と言われたことを覆すのが森田健作の青春スピリットなのだp27』『チームスピリットで千葉を日本一にするという思いp29』首都圏全体の活性化を視野にした成田、羽田両空港を結ぶリニアモーターカー構想p9

◇『日本人にとっての今の共通項、アイデンティティはただ我欲、分析すれば、金銭欲、物欲、性欲になってしまったp40』『(国家観・歴史観靖国参拝問題)父祖への感謝、あの時代への愛惜の念、そうした人間としての自然な情感を持ち続けたいと思っている。それを「右翼的」「時代遅れ」となじられてもかまわないp56』『日本という国を愛すること、その日本が存在する地球を愛すること、一体どこが違うのか。同じことではないかと私は思うp66』『思いやりを持ってお互いに助け合う日本、チームスピリットを持った日本を取り戻すことが大事だと思う…「おれさえよければ」が蔓延るとにhんは本当に滅びてしまうp159』『日本人なのに日本が嫌いになるような教育を、事実を曲げてまで行うようなことがあってはならないp192』←本著で、『I am 日本人』映画の製作・公開に関わったことについても「道徳教育への思い」として触れている。

◇『「夕陽に向かって走るシーンだったらおれは田村(正和←ベッドシーンのこと)さんに勝てるな」とも思った…不器用でいいんだ。不器用だからこそここ一番の力が発揮できる、そう思えたんだよねp156(早瀬久美さんとの対談)』←秋元康氏は対談で、大人になっておらず、若者を海辺に連れていって頑張ろうぜと言える、みんな走るというところがリスペクトできると話しているp198


{4/8-9読了、記入も同日}