読書録

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メディアの破壊者 読売新聞

メディアの破壊者読売新聞

メディアの破壊者読売新聞

本著では、発行元の七つ森書館が2012年5月に復刻しようとしたノンフィクション・シリーズ“人間”の五冊目『会長はなぜ自殺したかー金融腐敗=呪縛の検証 読売社会部清武班』に対して、読売新聞側が出版契約無効の訴えや販売禁止の仮処分など求め、係争中になっていることを扱っている。


球団をめぐるナベツネこと渡邉氏と清武氏の対立が背景にあり、一方の当事者のみからの主張が出版化されているので、その部分に関する内容の引用は、下手するとタイトルからして“名誉棄損”にあたりかねず、慎重にしたい。ここに書かれていることが事実かどうか、ということについては、それなりに調べてからでないと、なんとも言い難い。


このひとつ前にアップした「空飛ぶ広報室」が絶大な広報効果があると思うが、この本や対立は、読売新聞グループへの印象にマイナスの効果を与えることは間違いない。国内最大の発行部数を誇る読売新聞で、いったい何が起きているのか?


双方の主張とは関連ない部分で、引用メモを以下追記
清水一行の『首都圏銀行』は千葉銀行がモデルp37
高杉良の『乱気流ー小説・巨大経済新聞』は日経新聞がモデルp50
◇清武氏が中部の社会部長時代に「幸せの新聞」、週一で心に残った手紙やはがき、再起しようと思った時の物語などp59
◇すべてのドラマの主役は人間である。あらゆる悲劇も、あらゆる喜劇も人間が紡ぎだす…人間が躍動していないノンフィクションは読むに堪えない…困難な取材を諦めずに続けて、そこに限りない人間の魅力をクローズアップさせようとする書き手は、佐木隆三氏が言うように「事実に近づく興奮」に身体を震えさせながら、その旅を続ける…」(佐高信:復刻シリーズの刊行の辞p125



{4/13-14読了、記入は15}