読書録

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会社人生は「評判」で決まる

会社人生は「評判」で決まる 日経プレミアシリーズ

会社人生は「評判」で決まる 日経プレミアシリーズ

「人事は評価ではなく評判で決まる」(p26)というのは、さまざまな異動を見てきて、その通りだと思う。短期的な業績というより、人との接し方、仕事の進め方で、希望が叶ったり叶わなかったりする。だからといって、評判ばかりを気にしていては、それは周りの人にもわかるので、本著で指摘しているように、他者への十分な配慮ができ、実行力があり、本質的な役割の果たせる人(p82)が、評判が良い人ということだろう。評判の良い人は、組織の外の人からも、その接し方が丁寧で活き活きした表情で相手が接しているので、すぐにわかるという。(p6)人生の大半を過ごす職場で、いかにやりがいを感じながら楽しく取り組めるのか。さまざまな悩みを抱える人たちがいる中でも、こうした意識を持って仕事ができればと思う。


(目次ー引用)
1.評価が高くても、評判が悪ければ意味がない


2.驚くほど少ない情報と言葉で、印象はつくられる
p71:自分に対する信頼感や有能感のことを、「自己効力感(セルフ・エフィカシー)」と言う。…自信を持ち、ポジティブな気持ちで行動すれば、良い結果を得る確率は高まる。
p74:人は期待されたとおりに成果を出す傾向があることを「ピグマリオン効果」という。


3.中途半端な立場の人ほど、高圧的になりやすい
p81〜(悪い評判は、1.自分の実力を誤認している「ナルシスト」、2.自分自身を省みない「評論家」、3.自分の立場を理解していない「分不相応な人」)
p85:井上ひさし「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく」
p87:「これまでの職業人生の中で、大切なことを学んだ重要な出会いはありましたか?」という質問への反応は、好業績者とそれ以外の方々で顕著に違う
p90:「彼は(彼女は)本当によくやっている」という言葉は、…その献身的な姿勢への共感、あるいは同情が含まれるだけに、熱のこもった言葉として語れられることが多い
p104:質問一つでわかる本質的な点に目が向いている人
p115:個人として優秀な人だけでは組織人は務まらない。個人としても、チームの一員としても優秀でなければならない。フォロワーシップも発揮でき、リーダーシップも発揮できる必要がある。
p125:部下となれ合う課長、急に尊大になる課長:会社の目標と個人の目標、組織的方向性と個人の意向など、矛盾の融合の場である。そこをなんとかやりきることが、課長という立場には求められている。


4.結果を出す職場では、他部署の社員が油を売る
p132:“相互無関心”による孤独感は健康をも害する
p146:部下を育てられるのは、人の長所を見ることに長けている人
p149:はやぶさの川口教授の言葉「どんなに冬が厳しくても、その先は必ず春が待っている」
p152:苦境に陥った時など、ムードメーカーがいるか、いないかの違いは、決定的に大きい。
p161:健全な職場を保つためには、職場への密着度を高める方向であるとともに、チームの成果を高める方向に向かわなければならない。
p164:「他者の役に立っている」「他者から必要とされている」こうした思いなくしてモチベーションを保つことはできない。
p167:職業能力とは、個別のスキルや専門能力ではなく、「周囲と協力して良好な関係で働ける力」であり、「他者に必要とされる力」さらには、「他者を動機づける力」ということになる。


5.評判を高め維持する、シンプルな考え方と働き方
p181:意味を理解しないと動けない新人たち
p198:試練や苦難がなく、とんとん拍子で進むようなストーリーに感動はない。試練を乗り越え、戦いに勝利して帰還する。…ストーリーへの共感

{9/25-28読了、記入は10/3}