- 作者: 斎藤茂太
- 出版社/メーカー: 成美堂出版
- 発売日: 2005/01/05
- メディア: 文庫
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年末年始の忙しさにかまけて、ようやく読み終わった本の記録をアップできる。
ちょうど、テレビドラマの「とんび」の後半の放送が終わり、内容を思い出しつつ、正直泣いた。
出版社の入社試験で書いた作文「父の嘘」に出てくる和尚の言葉、みなに支えられ育てられたという趣旨は、いまのような時代だからこそ、かみしめたいと思った。
この本でも冒頭出てくるひとこと、厳しい時代にあって「そんな中でも日々、起こることを楽しんでしまえる力。それこそ、人生を成功させる原動力なのではないだろうか」「人生、楽しくなくては生きる意味がない」(p5〜p6)というのは、大切だと思う。
本著では、夢を持つことの大切さや、腹が立つ時にはメモにしておく「はらたち日記」、クレームにこそありがとうという、など、著者の生き方の工夫が垣間見える。偉人たちの名言が、生き方の知恵と共に紹介される。前にも記録したかも知れないが、山本五十六連合艦隊司令長官の「やってみて、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ」という言葉(p67)が、今のような立場になると、何度も呼び起こす必要がありそうだ。
また、銀婚式の日に妻に贈った感謝状というのも、なかなかなアイディア。詩人・谷川俊太郎の『
長い間、一緒に暮らして、その間に芽生える感情こそが「愛」』(p216)の章で紹介しているのだが、「あなたは25年の長きにわたり、時にやさしく、時にはアシュラの如き夫に仕え、・・・わが家を今日まで大過なく保ち来たりし功績は相当のものである。よって心からの愛情をもって表彰する」
こんなことが、自分にできるかどうかと、年始から自問する。
{12/27ー1/10読了、記入は1/14}