読書録

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 くも膜下出血のすべて

「くも膜下出血」のすべて (小学館101新書)

「くも膜下出血」のすべて (小学館101新書)

この病気で知り合いが若い頃に亡くなった。単身赴任中で発見が遅れ、苦しんだ跡があったという。もっと仕事がしたかっただろうし、残された家族も大変だったと思う。一人の命でも辛い思いが深いのに、今回の大震災で亡くなられた多くの方々のことを思うと、ただただご冥福をお祈りするばかりだ。懸命に津波警報を放送し続けた女性の役場職員、中国人留学生の避難させて戻った工場関係者、避難を呼びかけ続けた警察官や消防団員の話は、深く胸をうつ。
本著がテーマのくも膜下出血は「ハンマーで殴られたような」激しい頭痛がするというが、気付いたらすぐに治療しないと手遅れになるという。この本を読んで、その危険性がよくわかった。
煙草を吸い続けている身としては、警告がたくさん発せられている訳で、喫煙指数も400を超えてしまっただけに、考え直さないといけないのかもしれない。


(目次-引用)
序章 他人事ではない脳の病気;
p7:高血圧・喫煙・過度の飲酒・最近の感染症・痩せ形・高齢の女性などが知られている危険因子。

第1章 病魔の正体を知る;
p26:生活習慣(不適切な食生活、運動不足、睡眠不足、ストレス過剰、多量飲酒、喫煙)→境界領域期(肥満、血圧高値、血糖高値、脂質異常)→危険因子(肥満症症、高血圧症、糖尿病、脂質異常症)→疾病→要介護状態。

第2章 発症を招く危険因子と外部環境;
p50:喫煙で1.9倍、高血圧で2.8倍、一日に日本酒一合以上の飲酒で4.7倍のリスク。BMIは逆相関。

第3章 もしも脳動脈瘤が破裂したら;
p76:CT画像が診断の決め手。

第4章 未破裂脳動脈瘤をどうするか;
p109:未破裂動脈瘤がある場合の症状→頭痛がする、片方の動向が拡大する、物が二重に見える。

第5章 知っておきたいその他の脳疾患;
p145:一日に吸う本数*喫煙年数で出された喫煙指数が400以上になると、脳梗塞のリスクが高くなる

第6章 いざという時に備える;
p165:脳ドックの活用+危険信号チェックポイント→頭痛、めまい立ちくらみ耳鳴り、手や指が震える、直線が上手に書けない、箸を上手に使えない、よろける、物がゆがんで見える、舌がもつれやすい、手足顔面にしびれ。

終章 信頼される脳外科医療を目指して;
→高額格差医療のアメリカより、皆保険の日本の脳神経外科医の方が、技術的には素晴らしいので信頼を。

{3/30-31読了、4/2記入}