読書録

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 ふりまわされない

ふりまわされない~会社、仕事、人間関係がらくになる7つの物語

ふりまわされない~会社、仕事、人間関係がらくになる7つの物語

真剣に真面目に生きているのに、追い込まれてしまう。そんな人に、自分を大切にして楽に生きることが大切なんだと、7つの物語と「パピル」という紙の妖精を仕掛けに使って、わかりやすく教えてくれる。それぞれの章ごとに、3つのポイントをクイズのように出題し、その答えを示してくれるので、単に読むというより、現代国語の試験問題をやっているような気にもなるが、それはそれで、自分で改めて考えさせてくれるのでうれしい。


この本で引用している(p97〜:3つめの物語)『ハーバード流「第二の人生」の見つけ方』(藤井義彦:東洋経済新報社)からの、「MBAホルダーの旅行者とメキシコ人漁師」の話は、初めて接したが、寓話としてはよくできていて面白い。長い時間漁をしてお金を稼ぎ、漁船を買って事業を拡大して儲けることをMBAホルダーが提案するのだが、億万長者になったあとのことを聞かれ、結局、のんびりと過ごすことが理想ともなれば、結局、その日必要な分しか漁をしないメキシコ人漁師の今の生き方と一緒じゃないか、ということか。

また、同期で入社しながら昇進で差がつくことの不満への対処、というのも、身近に感じてしまうところあり。相手がビルゲイツなら確かに不満も抱かないわけで、嫉妬を「相手との差をなくしたい」「相手に追いつきたい」という願いとして、これは当たり前の感情で一時的に”嫉妬マン”に侵されているとうけとめ、嫉妬のエネルギーを願いの実現に方向づけるよう、努力をしたいものだ。(p188:7つめの物語)


(目次ー引用)
1 イージー・イズ・ベスト!善悪を超えて損得で生きる物語;
→力がなく疲れたとき、誰かに上手にさりげなく甘えてもよい。人に助けを借りるのは甘えや依存でなく、必要に応じて他人のリソースを借りると考える

2 不安を操り、たくましく生きていく物語;
→これまで生きてきた中で、一番ホッとできる体験を思いだし、その体験の起きた「安心できる場所」を宝物としてしまっておく

3 コストなレンズを換え、疲れた自分をとことん休ませる物語;
→これまでの価値観に縛られないバリューフリーな生き方をしてみる。

4 執着のネバネバから解き放たれる物語;
→願いは選択の2でなく、バランスの3を持ち、この願いがかなったことのことを具体的に想像する。
(仕事か家庭か、だけでなく、海外旅行も)

5 “ノエスの魔法”で、本当の問題に近づく物語;
→笑顔が大切で、イエスでもノーでもないノエスを使い、そうなんだと相槌をうつ

6 不安定な状態を“不安定パワー”に変える物語;


7 嫉妬を成長のエネルギーに変える物語;


{3/7-7読了、記入は3/13}