読書録

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働くって何だ

働くって何だ―30のアドバイス (岩波ジュニア新書)

働くって何だ―30のアドバイス (岩波ジュニア新書)

これを書いているきょう、就活に悩む大学生がバスを横転させる?という事件があったが、自分の希望通りに働くということが、なかなか難しい時代になっている。だからといって、人を傷つけてしまいのは、秋葉原事件もそうだが、論理が飛躍し許されることではない。

子どもが大きくなってきて、なぜ働くのか、どう教えたらいいのか、何かヒントがないかと思って、この本を手にとった。養老さんがよく書いている「穴を埋める」と同じように、本著では「朝に起きる」というまずは自然の当たり前のこととしてとらえたうえで、さまざまな課題について、著者が「孫に語る」というようにやさしく説明をしていく。

スローな働き方のヒントとして、p112に「ゆとりの四法則」という考え方を紹介している。漢字四文字で「緩、素、笑、悠」ゆるやかに、自分を大切にする基本、元気になる笑い、はるかを大切にする。「しなやか×しぶとさ=したたか」を日常で生かすという提案は、今のような時代だからこそ求められている。

難しい時代だけど、著者があとがき(p212)に言うように、「働くことによって、人と人、人ともの、人と社会との関係の中に大切なことがあると分かる。互いに努力し合って、豊かな働きを実現していこう」ということか。


(目次-引用)
第1章 働くって、生きるって?
1.働くってのは、まず「朝に起きること」と考えよう;
2.進路は生き方で決めよう。生き方は理想を目標に。働きは理想に近づく手段;


第2章 働きの体験
12.ボランティアで働こう。ボランティアは生きた学習だ;
13.中学生の「職業体験」―その学び方;
16.ゆったり働くことも大切だ。「スローワーク」が時代のテーマ;


第3章 どこで、どんな職場で働くか
18.多世代が働いている元気な会社;
19.自社を新しくし、社会変革にも力を尽くす;
20.個と全体-大企業での例;←前川製作所和敬塾
25.「派遣社員」という選択肢。その選び方、働き方;


第4章 働き方の基本を考えよう
26.さあ、ともかく働いてみよう。まずは仕事を覚える;
27.仕事は盗んで覚える;→新人にはマニュアルも必要:機械化システム化と、短期間化、繁忙で教えられないから。
29.現実を受け入れ、その後に努力する;
30.よく働き、よく生かされるということ;「感謝を忘れないで欲しい」

{2/18-21読了、記入は26-27}