読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

会社で不幸になる人、ならない人

著者が言う、自由で楽しい最高にハッピーな会社員って、いったいどれぐらいいるのだろう。自分も含め、本著で項目立てしている「勘違い」をしているのかもしれない。ただ、考え方を変えれば、確かに、会社員を楽しむことができるのだろうけど、なかなか、難しいとは思う。ワークライフバランスという考え方が、仕事と生活を対極に位置づけることが間違いとする指摘は、なかなか表では通用しない時代ではある。以下、各章ごとに印象に残った勘違いを、引用して振り返ってみる。冒頭の数字はリスト36の項目番号。


第1章 会社に依存しない
1:「社員視点」で物事を見る⇒経営者の立場から自分を見て、能力やスキル、時間を売ると考える


第2章 働き方を変える
7:細かい作業の積み重ねが大事⇒会社が期待しているのは時間や手間ではなく、クリエイティビティを発揮して成果を挙げることだと自覚を
8:ルーティンワークを着実にこなす⇒普段からちょっとした変化を意識して脳に刺激を与え、頭を柔らかくしておくこと
10:より成果を出すには、長時間労働も仕方ない⇒デンマークでは長時間労働をする人は能力がない=効率的な仕事で幸福度がトップ
11:優秀な人ほど忙しい⇒単に仕事に流されているだけ
12:弱点は克服する⇒自分の強みやいいところを伸ばす努力をした方が、最終的にはいい結果に
13:休日は何もせずに頭と体を休める⇒積極的に活動している方が、仕事のコンディションも向上
14:ワークライフバランスを追求しよう⇒仕事とプライベートが真逆にあるわけでなく、我慢して仕事と考えるより両方楽しむという考え方へ


第3章 外の世界、自分のバリューを知る
18:社内政治や根回しはスキルのひとつ⇒結局は会社という小さなコミュニティに固執しすぎで、何のためにという目的を見失っている
20:社内・業界内で仕事を極める⇒非連続の社会では、外の世界を見る機会を積極的に持つべき


第4章 レガシーなやり方・考え方を捨てる
23:業者には厳しく、優しく⇒外部業者の持つ能力を最大限発揮してもらうため、対等なパートナーとしての認識を持つ
25:いい上司が部下を変える⇒部下に変われではなく、まず部下が「もっと仕事ができる」「成長した自分になりたい」と思うよう、さまざまな本から見つけたトリガーフレーズをたくさん書き出して見せる(『トリガー・フレーズ』という著書あり)
28:本に頼る前に、まず経験を積め⇒自分が一番困っていることに関する本を読む
31:ビジネスマンはスーツが常識⇒「自分で発想する」というマインドを持っていないと、会社に残ることはできない


第5章 働く場所を選ぶ
34:会社はつとめてみないとわからない⇒会社についてよく調べなかったか、自分の判断能力がなかった
35:給料の高い会社を選ぶ⇒「こちらがお金を払ってでも働きたい」と思う会社を選ぶといい=給料以外のお金を払ってでも得たいモノがその会社にあるかどうか?


・この日経プレミアシリーズは、働くうえで参考になる図書が比較的多い印象がある。著者の別の本も読んでトリガーフレーズを頭に入れたい。


{1/18読了、記入は22}