読書録

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日本人はなぜそうしてしまうのか

日本人はなぜそうしてしまうのか (青春新書INTELLIGENCE)

日本人はなぜそうしてしまうのか (青春新書INTELLIGENCE)

副題というかタイトルにあるように、お辞儀や胴上げ、柏手など、普段何気なくやっていることを、動詞を通して分析すると、あらたな日本人像が見えてくる、と銘打っている。

1胴上げ、⇒◇異常な状態の人物を通常の状態に戻す
2叩く、⇒◇コンパ必勝法:若い女性が「やだぁーっ」などといって隣の男性を軽く叩く?
3見る、⇒◇秘仏のパワー、京都清水寺の本尊は33年に1度
4お辞儀、⇒すみませんは、謝罪と責任ではなく、人間関係を円滑に進めるための潤滑油
5泣いて(謝る)、⇒◇秩序ある世界を無秩序状態へ、混沌の世界へ移行させる
6笑う、⇒◇祓え清めのはたらきと、コミュニケーションを強く実感できる
7寺で合唱神社で拍手、⇒◇手締めや手打ちはひとつの世界や流れを締めくくる=けじめ、& 景気付け
8占い&ブランド(好き)、⇒◇内在するモノザネ志向の衝動が向けられる
9自分の箸や茶碗が決まる、⇒◇銘々膳の伝統に由来+持ち上げるのもここから
10日本人の特徴、それは「私の論理」⇒◇「一寸の虫にも五分の魂」内向きに:17ヶ条を提示


以上、1章から10章にわたって、その行為がいつごろから見られるのか、そして国際比較ではどうか、などが解き明かされていく。国際交流が進むなかで、自らの特徴の歴史的、地理的背景を知ったうえで説明していくことが大切だという著者の主張はその通りだろう。

{1/17-18読了、記入は20}