- 作者: 土屋賢二
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/02/08
- メディア: 文庫
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今の時代、ネットで画像検索すると、この本でイメージした風貌とは違い、結構、カッコイイようにも見受けた。
人を傷つけずに笑うには、自分や身近なところをおちょくるのが良いのかも知れない。
女性やとりわけ妻に対する書き方が、『鬼嫁』ほどではないにしろ、なかなかなもの。
p42:女の辞書には、「他人の過ち」ということばはあっても、「自分の過ち」という言葉は存在しない。
p104~1女が叱るときは怒っている。2女が怒るのには理由がある。3女が怒る理由は理解出来ない。4女は妥協しない。5女はたちが悪い。
また、官僚的答弁というか限定の仕方でさえを見せ、読み聞かせの会に欠席した謝罪として載せた文章などなんとも面白い。
この中では、償いのためなんでもする、本気だと言いながら、
p111:お金と労力がいらないことであれば、わたしにその気がおきる限り何でもする所存です。
という逃げ方は参考になるかなあ。
自分のしたことが間違いではないと主張できるような工夫として、
p38:たとえば「原則として」「状況に変化がなければ」「適当な時期を見計らって」などの文言を加えておくと、過ちだと認めなくてもすむことが多いことが知られている。
ことなどもさらっと書いている。
著者から”哲学”の授業を受けてみたかった気がする。
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