読書録

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早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした

早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした

早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした

タイトルにある大学を出て新聞記者をめざしていた著者が、SE(システムエンジニア)、FX投資会社、業界紙の3つの企業に入って経験したことを赤裸々に記し、「普通のまじめに一生懸命やっていた人が、普通にブラック企業に入って苦しんでしまう。そんな社会であることを示したくてp12」書いたという。現在は、フリーランスとして本著を出したということは、記者をめざしていたなら夢がかなったのかもしれない。帯にある<『自動車絶望工場』超えた傑作「私」ノンフィクション!>という表現はともかく、いまの就職・労働環境がよくわかる一冊とはいえる。


出版した講談社のサイト(目次あり)⇒ http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062194358


備忘録として以下引用。
◇著者は、小谷野敦が好きで、『俺も女を泣かせてみたい』『もてない男』(筑摩書房)など読み、著者が書いた『童貞放浪記』(幻冬舎文庫)の解説を、今の妻が目にして結婚できた。p212←一度も読んだ覚えがないので、こんど読んでみよう。
◇著者は、大学の卒業論文で最高の成績をとり、ゼミのゼミ長をやったのに、就職面接を通じて生きている価値がないというような烙印を押されることに腹をたてるp76。一方で、大手メディアから複数内定をもらい入社した同級生が、大学祭で小泉内閣タウンミーティングを行った中心人物で、「体制にくみしてかつ裏表を自由に動くことができるp87」自分にはない資質が必要だと学んだという←社会で働くということは、大学の成績や立場など関係なく、協調性やリーダーシップなどは必要だという気はする。
◇あるブロック紙の面接で、面接官が「お前、何様なんだとい顔をし…若い世代がどんなに苦労しているか知らず、そういう人たちが面接にきても偉そうにしているp150」ことで、報道内容はともかく二枚舌を使う会社で信用しないと著者は書いているが、これは面接する側にも、きちんと誠実に対応しないといけないことを示していると思う。


{6/17-19読了、記入は7/12}