読書録

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迷惑メールは誰が出す?

迷惑メールは誰が出す? (新潮新書)

迷惑メールは誰が出す? (新潮新書)

迷惑メールは誰が出す?

世界の1530億通のうちの85%が迷惑メールで、広告、詐欺、ウィルスがその三大内容だという。確かに迷惑メールを消すだけの作業で、毎日、一定の時間を使わなければいけないのは損失だ。

技術的、環境的防止策が講じられている中で、メール送りの最初の一回は必ず失敗するのは、POP before SMTPが採用されているからだ、といのを改めて認識。

第6章(p133)以降の対処法で、個人ができることとして、メールアドレスを公開しないことや、掲示する場合にも、@を違う文字に変えるとか、全角や絵を使うことなどで、自動収集にかからないようにすることが紹介されている。また、アンケートへの回答にもアドレスが必要かどうか見極める必要があるとのこと。

2008年5月30日に可決された迷惑防止メール防止法の改正案によって、承諾していない人に迷惑メールを送ってはいけないというオプトインが導入され、法人に対する罰金が100万以下から300万以下に引き上げられ、海外発国内着のメールも規制対象になったというのに(p164)、なぜまだこんなに減らないのだろうか?

著者がp178で指摘するように、個人情報が盗まれるというリスクは、行政や司法が守ってくれるからいいというものではなく、「積極的に情報技術を知り、普段の生活の中でリスクが小さくなる行動を選択していったりしないと、なかなか減らすことはできない」ということだろう。

こうした掲示板への書込みも、ネットとリアルに接点を残すことで人が特定される恐れがあることを、肝に命じなければならない。

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