読書録

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お金で騙される人、騙されない人

お金で騙される人、騙されない人 (幻冬舎新書)

お金で騙される人、騙されない人 (幻冬舎新書)

本著で繰り返し強調されるのは、(p22)
『今の厳しい世の中を賢く生き抜いていくために必要な心がけ(心得)は何でしょうか
1.注意すること
2.ほんのわずかでいいから「変だな」と疑ってみることです。
そして常に3.警戒心を持つことです。』で、
1.注意力、2.疑うこと、3.警戒心をわずかでももつこと、が何度も何度も語られる。

新聞記事を随所に引用しながら、
変額個人年金や、ノックイン型投資信託がん保険、外貨預金、FX保証金取引、未公開株など
元本割れの具体例を示し、大手金融機関も詐欺師のようなものとして痛烈に批判する。
自身のEメールアドレスも示して、いつでも意見をというのは、自信の現れなのか?
『私は無視され・・テレビの討論会にも全く出してもらえない(p75)』というのは、著者の信頼性についてどうなのか、アメリカを痛烈に批判しているところもあり、他の情報からもあわせて考えていく必要はありそうな気もする。『私の予測・予言が当たり続けた・・これ以上は企業秘密ですから言えません』などの表現には、かなり拗ねた部分を感じるところもあった。

著者が勧めるのは、東京電力東京ガスなどの公社債で、円高だからといってドル建て外貨預金を作っても、傾向としてドルは一貫して下がり続けているので注意を呼びかける。外貨なら、カナダドルや豪州ドル建てならまだいいと、全体の流れを見るように諭している。

おりしも、日本振興銀行が破綻し、ペイオフが初めて実施されることになった日。
注意し、疑い、警戒すること、を肝に命じておくことが大切なことは、間違いない。

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