読書録

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『ライオンのおやつ』 小川 糸 著

発刊したポプラ社(2019年10月10日)のサイトより・・
ものがたり:男手ひとつで育ててくれた父のもとを離れ、ひとりで暮らしていた雫は病と闘っていたが、ある日医師から余命を告げられる。最後の日々を過ごす場所として、瀬戸内の島にあるホスピスを選んだ雫は、穏やかな島の景色の中で本当にしたかったことを考える。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者が生きている間にもう一度食べたい思い出のおやつをリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫は選べずにいた。
 
海野雫(うみの・しずく)様へ、ライオンの家代表マドンナ から始まる物語は、悲しくも心温まる内容
胸を打つところが何度かあった
 
p22:人生の最期ぐらい、誰にも気兼ねせず、ひとりの時間を過ごして逝きたい。
 
p92:とにかく誰かの温もりで、自分の唇をふさいで欲しいと切実に願った。もう我慢できなかった。 タヒチ
・マスターのカヌレ(p111)
 
p148:とにかく、笑顔でいることが一番です。雫さん。辛い時こそ、空を見上げて思いっきり笑うんです。
 
p159:百ちゃんが教えてくれたのだ。死を受け入れるということは、生きたいもっともっと長生きしたいという気持ちも正直に認めることなんだ、って。
 
p227:生きてて、よかった。今日という日を迎えることができて、本当によかった。もう、元気な頃の体には、戻れない。でも元気な頃の心は取り戻せた。そのことが今、すごく誇らしい。
 
p233:あの時、マドンナが私に何気なく言った言葉。人は生きている限り変わるチャンスがある。あれは本当だった。
 
p269:人生というのは、つくづく、一本のろうそくに似ていると思います。

 

▽ドラマでも放送されていて、見ておけばよかった・・ 

www.nhk.jp

 
{2023/6/12月読了、記入は8/13(日)⑧20:50}