読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

わたしをみつけて

テレビで放送が始まったの原作本を読む。2話までが放送された段階ながら、映像が先だと、登場人物が頭の中で俳優と一緒になるのは、これまで同様やむを得ないとして、雰囲気としてあっている。
ドラマで見ていて、花瓶を落とすシーンについては、本著を読んで、「わたしがどんなことをしても、おかあさんとおとうさんは(←里親)、わたしを捨てない、ということをたしかめたかった」(p13)やっと意味がわかった。
それにしても、「捨てられた」という自己肯定感のない主人公のヒロインが、師長との出会いや病院での経験で変わっていくという流れが、それこそ「生きづらい」世の中で、なんとかやっていけるんだと思わせてくれる。


出版したポプラ社のサイト⇒ https://www.poplar.co.jp/shop/shosai.php?shosekicode=80009090
ポプラ社のニュース) https://www.poplar.co.jp/info/news/009674.html

ドラマ10のサイト⇒ http://www.nhk.or.jp/drama10/watashi/index.html


本著のラスト近くの、主人公の独白を引用(ネタバレ注意)
p253:
わたしはいい子でもわるい子でもない。
わたしはわたし。
今はただ、このひとを守りたい。
このひとを守るためなら、なんでもする。

p259:
わたしはだれかに祈られていた。
だからわたしはここにいる。
(中略)
三月、だれかに拾われ、だれかに祈られたわたし。
その祈りにこたえられるように。
わたしは、雪の中に足を踏み出した。


←自分を見失いそうになったり、なにか生きづらいと感じたりした時、こうした言葉が心に沁みる。
一人で生きているわけではないのだから。
ドラマでは後半、どう描いていくのだろうか?


{11/30-12/1読了}