『かがみの孤城』で2018本屋大賞を受賞した著者の作品は、『朝が来る』以来2冊目だが、仕事と育児の両立を模索してきた経験を思い出しつつ、とても共感出来る内容、かつさまざまな課題をミステリー仕立てでストーリーとして読ませる力量が素晴しい。
入りの保育園に迎えに行く時間についての”夢”は、冷や汗をかいたこととともに、まさに思い出した。
発刊した光文社のサイト↓
単行本のサイトには、登場人物の紹介リストあり引用↓
鶴峯家
パパ 裕(35) 会計事務所に勤務。家族を愛するイクメン(?)
ママ 志保(35) オーガニックコットンの専門ブランド『merci』を起業
長女 莉枝未(5) ゆりの木保育園メロン組
長男 琉大(2) ゆりの木保育園イチゴ組
チャプターごとに、ホカツ(離婚までしてやるかどうか)、受験(p240と270:人生の前半は親に台無しにされ、後半は子どもに台無しにされる、米弁護士の言葉から)、お誕生会(準備が大変で保育園を変わる)、親と孫の関係など、一部は経験してきたような”あるある”が、ミステリー仕立てで出てきて、とても考えさせられる内容だった。
自分ごととしては、かなり前のことになってはしまったが、ホカツはネットでの叫びが話題になったこともあり、まだまだ解決しなければいけないことが多いように思う。
なお、本著は、雑誌VERY2014年4月~16年6月に初出だったとのこと。
著者は、以下の本で、2018年の本屋大賞を受賞、今後、読みたい。
ブックオフの展示で、ブクログと連動して、評価を明示しながら展示しているコーナーがあり、その中では、4.4と最も評価が高かったのも、このかがみの孤城だった。5点満点での評価というのが、さまざまなサイトで広がってきた気がするが、著者の評価はとても高く、サイトを見ることで、また惹かれていくのだろう。
なお、著者の作品の過去の読書記録は以下