読書録

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『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか ポプラ新書』 堀内 都喜子 著

  コロナ禍で雇用をめぐる環境は、国際的に厳しくなっているが、すでに在宅勤務が3割、午後4時に帰ることができ、有休消化も100%と休みながらGDPは日本より稼いで、かつ幸福度が高い・・・人口規模や風土が違うのではあるけれど、何か参考にできないものなのか、と思いながら読む。

 発刊したポプラ社のサイト↓出口治明氏が、21世紀のヒントが山のようにある本と推薦

 働き方で参考になりそうな点が多々あり、以下に章ごとにポイントを引用してメモ。
 
1 フィンランドはなぜ幸福度1位なのか
p18:2年連続で幸福度1位の理由:に「身近な自然」との答え、
 ・「ゆとり」に幸せを感じる、・自分らしく生きていける+1人あたりのGDP日本の1.25倍p26
 
2 フィンランドの効率のいい働き方
p50:在宅勤務3割、就労時間や場所に柔軟性が生れたのは1996年に施行された法律+2020年1月改正でさらに自由に
・コーヒー休憩は法律で決まっているp60:
・「よい会議」のための8つのルールP72:会議の前に1是非を検討、3出席者を絞る、はじめに5目標確認、7全員巻き込む、8結果や役割分担を明白に
・休みをきちんとるなど柔軟な働き方、休憩の取り方などすべて社員や職場のウェルビーイングにつながる。その充実が必須で、仕事に集中しアイデアもわいてくる。p78
 
3 フィンランドの心地いい働き方
 ・肩書は関係ない+p87オープンでフラットで上下関係があまりない。それは効率や企業文化にも影響を与えている。
p96ゲーム会社スーパーセル、リアクター、フトゥリセ、ヴィンシット、フラクティオなど良い職場の上位で自主性を重んじる
 
 
4 フィンランドの上手な休み方
p136:夏休みは1カ月:+p148仕事をカバーしてくれるインターンやチームメイトを決めておく。
 
 
5 フィンランドのシンプルな考え方
P199:シスといった硬派であきらめない強い気持ちと、ムカヴァという言葉で表されるシンプルで心地いいライフスタイルを持つ・・サスティナブルな社会づくりが進行している。
 
 
6 フィンラドの貪欲な学び方
 
p213:ヘルシンキ市は、2019年にワークライフバランスで世界1位となった。
p218:生活全体や生き方全体を自ら考えること、そして自分の希望を率直に語れる空気を作り、お互いへの寛容さを持つことが大切だと感じる。
p219:仕事もプライベートも大切にしてこそ、幸せな働き方ができ、幸せに生きていけると信じている。 

 

 フィンランド系企業をへて、現在はフィンランド大使館で広報の仕事に携わる著者は、本著でまさに、広報の仕事をしているともいえる。こうした働き方が広がれば、より幸せに生きていけるといいと切に思った。
 
 
{2020/11/21-29 読了、記入は12/06(日)}