社会進出めぐる男女格差 日本は過去最低の121位になったという調査結果が、12月17日に報じられていたが、英エコノミスト誌元編集長の著者は、各界の女性22人のインタビューを通して、現状と課題を解説している。
このうち、エピソードとして、『クローズアップ現代』のキャスターを務めた国谷裕子氏の関連が、いまだ真実がよくわからないところがあり、興味深い。
p95:20年ぶりにNHK会長に外部人材が指名されてから、明らかに政治番組の変質が始まったと彼女は言う。公共放送たるNHKへの政治の支配は強くなっていった。
p98:政治と同じく、テレビの世界も女性にとっては厳しい職場だと国谷はいう。労働時間は長く、ニュース至上主義ゆえ、ワークライフバランスなどという考えは存在しない。
また本書に登場する人物のうち、外務省の三好真理氏はよく知らなかったが、駐アイルランド特命全権大使をつとめ、『ある医師の刀』ボブ・ジャクソン著を取材後、著者にお土産として手渡したという。内容は、エイダン・マッカーシーというアイルランド出身の医師が、インドネシアで日本軍の捕虜となりながらも、日本の降伏で殺されそうになっていた捕虜収容所長の少尉の命を救った・・という内容とのこと。機会があれが読んでみたい。
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著者は最後の章で、ヒューマノミックスの男女両方に利益をもたらす項目をいくつか紹介している。
p213~
2.配偶者控除の完全撤廃
3女子大学の<段階的>廃止
{2019/12/1-3読了、記入は12/27(金)}