読書録

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『Lily ――日々のカケラ――』 石田ゆり子 著

 

Lily ――日々のカケラ――

Lily ――日々のカケラ――

 

  ドラマ”逃げ恥”で、とても素敵だなぁと感じていた女優で、本書もベストセラーになっていたが、なんとなく手にして読む。著者もいうように、本というのは新たな出会いが楽しく、読後感はとてもさわやか。好感ももてる。

 本書では、『もののけ姫』でナレーションの苦労をp95、ドラマ『不機嫌な果実』で仕事の自覚を覚えたp125、ことなど、これまでの仕事ぶりや成長を知ることもできた。愛読書として紹介している『なまけ者のさとり方』タデウス・ゴラス著 というのも読んでみたくなった。人間の波動、かたまり、エネルギー、スぺ―スで拡張と収縮を繰り返す中で、無限に広がる『スペース』をめざすというのは、いいかもしれない。


 発刊した文芸春秋のサイト↓
 このサイトから作品紹介を引用↓
女優・石田ゆり子が日々、大切にしているのは、とてもささやかなこと。心地よい空間に身を置く。からだの声をきく。人と比べない。変化を恐れず、切り口は新しく。ユーモアを忘れず、いまを楽しむ……。あたりまえかもしれないけれど、そんなささやかなことの積み重ねが〈いまの石田ゆり子〉を作っています。
 
 ダ・ヴィンチニュースから
石田ゆり子に学ぶ「いいなと思われる女性」になるための秘訣』↓
 
 本書のラストでは、質問に答える形でさらに横顔を知ることができる。自分でもこうした質問に答えを用意するのも面白いかと思いつつ、カラオケの十八番は「卒業写真」p145には納得。好きな映画は、ザ・ロイヤル・テネンバウムズ、わたしはロランス、今度は愛妻家、の3本はいずれも見ていないので、機会があれば観てみたい。
 心に響いた言葉として、母親の「困っている人を助けてあげなさい」「自分がしてほしいことを人にしてあげなさい」。自分がしてほしくないことは人にするな」というのは、覚えておきたいことだ。そして百番目の質問、後輩に伝えたいこととして「本物を見てほしい」は、なるほど。
 
 以下は、本文から印象に残った部分を引用してメモ↓
 
p2:大切なのは日比生小さな努力と鍛錬の積み重ね。(中略)
自然に、潔く、生きていきたい。
淀まず止まらず。これはわたしの座右の銘です。
+p144:人生のモットーは?に、「淀まないように止まらないように」「転がる石は苔がつかない」。いつも、「一番いいのはいま」
 
p17:ラクで美しいものはないのだと思います。(中略)大人だって、美しいと言われるような存在は、ただ安穏と過ごしているわけじゃない。周囲に甘んじない生き方をしているから、美しいのだとわたしは思うのです。
 
p54:本はわたしにとって、相棒。友達。(中略)本に囲まれていると、人生にはたくさんの可能性があり、世の中には星の数ほど思想があることにとてつもない幸福を感じる。
 
p72:わたしが美しいと感じるのは、素敵な表情をしている人です。表情には心の状態が現れますから、結局は健康で幸せであることが美しさにつながるのだと思います。

 

 本著を読んで、自分の座右の銘は何だろう、と改めて考えると、よく答えていたのは、「明日は明日の風が吹く」だったか。誰かに座右の銘としては軽すぎてふさわしくないといわれたような気もするが、好きな歌も『明日に架ける橋』だったり、明日とか、将来につながる希望のようなことが好きだと思っているのかもしれない。


{2019/11/26-28読了、記入は11/30(土)}