読書録

読書整理用のダイヤリーから移行しました19/1/26土~

大量生産品のデザイン論 経済と文化を分けない思考 PHP新書 1126

 著者の文章に、プロジェクトプランナーの真壁智治氏がザッピングとしてコメントを挿入するという少し変わった形の本書だが、ロッテのガムや、明治乳業の牛乳など、よく目にする商品のデザインがどういう発想でうまれてきたのか知ることができ、面白かった。
 

発刊したPHP研究所のサイト→ https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-83739-0


 あとがきで、清涼飲料水の缶のパッケージデザインで、内容量表記が一桁多くなって何千箱を回収した失敗談が紹介されていたが、似たようなことを経験したこともあるだけに、こういう方でもやってまったことがあるのだと、変に納得した・・

 ザッピングで、課題与件として、価値を伝える、印象を現す、知覚を誘うp14の3点が、デザインの最適化を生む判断指標になっているということや、「デザイン」に向かうため共有できる言語化がポイントになることp32など、参考にしたい。ただ、おいしい牛乳が、距離に応じて見え方が変わるように設計されていた、ということは、本書を読むまで気付かなかった。

 パッケージと広告の統合デザインp63という考え方も重要かと考える。

 著者が館長をつとめる六本木・東京ミッドタウンの 21_21 DESIGN SIGHT は知らなかったので、今度行ってみたい。また、著者が関わったEテレの「デザインあ」も面白そうだったので録画はしてあったのだがまだ見ておらず、こんど視聴したい。
 

{2018/5/10-11読了、記入は5/12}