読書録

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ソーシャル無法地帯

ソーシャル無法地帯

ソーシャル無法地帯

 フェイスブックなどソーシャル・ネットワークを利用することで、個人情報がいかに収集されているかを、アメリカでの豊富な事例をもとに解説し、その危険性を訴えつつ、法学者としてこうした事態に対応する「憲法」を提唱している。

 また、クッキーなどネット中に仕掛けを張り巡らせて個人情報を収集し、企業に売ることでもうけを得る「データ・アグリゲーター」という商売があることも知る。検索履歴からターゲット広告やリコメンドなどの機能があることは理解しつつ、では収集されないように設定するとほとんど使えなくなってしまう、という実態も怖い。しかしこれほど便利になったものを使わないわけにもいかず、著者が主張するように、何らかの規制というかプライバシーを守ることができるよう制度化を進めていくのが良いのかと考える


出版したイーストプレスのサイト⇒ http://www.eastpress.co.jp/shosai.php?serial=1840


 引用として、「ソーシャル・ネットワーク憲法」p368〜372から備忘録
◇前文:我々、フェイスブック国民は、より完全なインターネットを形成するため、我々の基本的権利と自由を守るため、我々のアイデンティティ、夢、人間関係を探求するため、我々のデジタル・セルフの尊厳を守るため、技術に平等にアクセスすることを保証するために、人種や相違による差別を少なくするために、民主主義の原則や社会福祉を推進するために、以下の真理を自明なものとして宣言する。
1 つながる権利
2 自由に発言する権利および表現の自由の権利
3 場所および情報のプライバシーの権利

7 汚点のない陪審員団による裁判を受ける権利←陪審員とSNSの問題は興味深かった

10 結びつく権利:人々はソーシャル・ネットワークにおいて結びつく自由およびその結びつきをプライベートに保つ権利を有する
←FBのプライバシーポリシーの相次ぐ変更により、公開されて被害を蒙った事例なども紹介されていた。


{16/09/05-20読了、記入は21}