読書録

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悩み方のレッスン

悩み方のレッスン ~「助けて」と言えないあなたへ

悩み方のレッスン ~「助けて」と言えないあなたへ

精神科医の著者は、30年の経験として、「自分のことを好きでいることこそ幸せの基盤である」「たいていの心の問題は自尊心が低いことから起きる」ことを確信したと冒頭p8紹介しているが、自己肯定感が大切なことはよくわかる。


概要は出版した、NHK出版トップページ(http://www.nhk-book.co.jp
←個別ページに貼る場合は申し出なければいけないと規約にあるため、
階層下は→ shop/main.jsp?trxID=C5010101&webCode=00814242010


以下、印象に残ったポイントを引用。
◇「ほんとうの自分の姿は、まわりの人びととの人間関係を通してしか知ることはできません。人間関係をコントロールすることこそ、自分の感情をコントローするする最上の、そして確実な方法なのですp19」「人間関係こそすべて。自分のほんとうの姿は他人という鏡を通してみるしかないp32」などとして、哺乳類としての歴史を振り返りつつ、感情が求めるものは、基本的に、次の二種類しかないという。p20
・人とつながりをもちたい(どこかに所属したい)
・自分だけの空間(テリトリー)をもちたい。
そして、意識があるときにとる行動は、体を維持するもの以外はすべて、「できるだけ自分らしさを活かしながら、できるだけ多くの愛情を得るためのものp24」と説明する。


◇重要な「感情」「思考」「行動」のうち、直接コントロールすることができない感情を操作するのが3つの鎖として、1思考と2行動に加え、3ほかの人びとの反応 をあげp38、これを利用するためには、ポジティブな考え方をするだけでなく、知性に基づいた行動をとることを勧めているp50


◇ネガティブな感情は、脅威に対する生物の基本的な3つの反応から生じる。p66
1不安・恐怖 ⇔ 逃走(=逃げる)
2怒り ⇔ 闘争(=戦う)
3悲しみ ⇔ 凍結(=固まる)
⇒p78★心を守るために必要なものは、愛と自分らしさ、この二つだということを忘れないでください。


◇あなたの心を守る「知的に生きるためのルール」=ひとことで「★つねに自分が人にしてほしいと思うことをしなさい」p90〜94
1.よい気分でいたければ、よい行いをしましょう。
2.自分には価値があり、ほかの人と対等な存在と思っていることがわかるようにふるまいましょう。
3.自分の望んでいることは受け入れてもらえるものだと思って行動しましょう。
4.自分の願望よりも他人の権利を、他人の願望より自分の権利を優先しましょう。
5.他人の心が読めるかのようにふるまってはいけません。
6.人の願望に反するからといって、自己主張をやめてはいけません。
7.自分の自尊心を守るのと同じように、ほかの人の自尊心も守るようにしましょう。
8.間違ったことをしてしまった場合には、きちんと謝りましょう。
9.できるだけ正直になりましょう。
10.ほんとうの意図を言葉の裏に隠して伝えようとするのはやめましょう。


◇友だちと恋人と
p183「愛する人との関係こそ、人生の中心となるものです」
p191「もっとも大切なのは中心価値があなたと同じ相手を見つけることです…その人と行動をともにしていると自分らしくできないというなら、その人と一緒には生きていけないということ」
p193「愛にはできるだけ条件をつけず、自由にしておかなければなりません。もっとも強い愛とは、自由な意思を持った対等なおとなどうしが合意して成り立っているものです。所有欲や嫉妬心を愛と取り違えないでください」


◇恋愛の問題と失敗
p206「相手との違いや欠点に気づいたら、たとえ失望を感じていても、無理に直そうとしたり、責めたり、見下したりしないよう気をつけることです」
p208「自分らしさを守るために必要な場合は相手に求められても断ったり、どうしてもこちらが我慢できない点を変えてほしいと頼んだりすることは、ふたりの関係を守ることになっても壊すことにはなりません」
p211「男性がセックスを求めるのは、愛を求めると同時に、テリトリーを広げるための行動です〜愛とセックスは必ずしも一致している必要はありません」


≪愛と自分らしさ、自分のしてほしいことを人にする≫のが、いろいろ読んできたけど、心の安定を保つ基本なのだろう。

{3/17-21読了、記入は30}